長崎龍馬通り / 生活感ただよう観光地
2009年 長崎県 公園長崎3日目。今日は長崎を離れて、福江島に渡る。時間が許すかぎり長崎観光しよう。
ホテルをチェックアウトして、重たいリュックを背負って出発する。最初に向かったのは竜馬通り。『竜馬がゆく』を読んで以来、長崎の竜馬史跡は訪れたいと思っていたのだ。実際に訪れると、竜馬通りの坂道はかなりの急勾配で、風頭公園や亀山社中を楽しむには過分な想像力が必要だった。しかし観光地でない長崎を見ることができてよかったと思う。
※荷物が重い
龍馬通りは急勾配
「龍馬通り」は寺町から亀山社中跡を経て風頭公園に至る石段で、全長2~3キロにおよぶ。幕末史を探る散策路として密かに人気らしいが、裏を返せば観光スポットとしては未整備ということ。えんえんと続く石段には、ところどころ竜馬のメッセージが飾られているだけで、じつに素っ気ない。地元住民がふだんの生活に使う道なんだな。
えっちらおっちら登っていると、後ろからやってきたおばあさんに抜かれてしまった。決して早いわけじゃないが、休まず登るペースに負けてしまった。このあたりに住んでる人は足腰が強そうだ。
※どこのマイケル・ジャクソンだ
※猫さまが通るぞ
※坂がつづく
※熱い視線を送る~
風頭(かざがしら)公園・坂本龍馬之像へ
道をまちがえたのか、亀山社中を見ないまま風頭公園に至る。まぁ、先に高台を見ておくか。
道の先に、巨大な坂本竜馬像があらわれた。腕組みして、長崎湾を見下ろしている。坂本竜馬が長崎を訪れたのは1864年(元治元)、30歳のときだった。近くに文学碑があった。
船が長崎の港内に入ったとき、竜馬は胸のおどるような思いをおさえかね、「長崎はわしの希望じゃ」と陸奥陽之助にいった、「やがては日本の回天の足場になる」ともいった。 司馬遼太郎『竜馬がゆく』より
小説と史実がごっちゃになっている側面はあるが、この高台に坂本竜馬が立っていたと思うと、胸躍るものがある。あいにく見晴らしはよくないが、小説を読んだ者の目には幕末の長崎港が見えるのだった。
※ついに見えた
※あまり見晴らしはよくない
※龍馬じゃなくて、竜馬ファンだけど
※坂本龍馬之像:長崎港を見据えている
※旗揚げ広場を登る
※公園にて
亀山社中はいずこ?
それはさておき亀山社中はどこだ? 案内が充実しておらず、道に迷ったようだ。iPhoneのGPSで確認しても、よくわからない。うろちょろしてると亀山社中資料展示場が見つかった。しかし臨時休館だった。そんなぁー。
その先に、実物の亀山社中跡があったが、公開されていなかった。
※亀山社中資料展示場は臨時休館
※亀山社中跡
龍馬のぶーつ像
亀山社中跡の近くに「龍馬のぶーつ像」があった。かなりデカイ。靴を脱いで履いてみると、青銅の冷たさがしみた。熱した鉄の靴の逆バージョンだ。
※龍馬のぶーつ像
※冷てーッ!
坂道を下りると、諏訪神社前から電車に乗る。時刻は10時過ぎ。少し早いけど、大波止の長崎港ターミナルに向かうか。