西高野山・大宝寺 / 空海が滞在したところ

2009年 長崎県 建物:社寺・史跡
[WGS84] 32.601427, 128.654546 - Google Earthで開く(kml)

松本さんがすすめてくれたスポットの1つが、大宝寺だった。

松本さんは「自分の名を出せば、秘仏を見せてくれる」と言っていたけど、秘仏の名を失念してしまった。どうしようか迷ったけど、ここまで来て素通りはできない。伽藍をのぞくと住職がいたので、意を決して話しかけてみた。

空海が滞在したお寺

福江島の南西端にある玉之浦町は、かつて遣唐使が唐へ向かう際の最終寄港地だった。今から1200年前、唐から帰国した空海は大宝寺に逗留し、真言密教を説かれたと伝えられる。空海はのちに紀州で高野山を開いたことから、こちらは西高野山と呼ばれるようになった。

大宝寺
※大宝寺:見つけるのは大変だった

■大宝寺(本尊は正観世音菩薩/真言宗)
[所在地] 五島市玉之浦町大宝浦631
[連絡先] 0959-87-2471
[歴史] 創建年代 :701年

秘仏を探せ

住職は感じのいい人物で、しばし話し込んでしまった。旅のこと、仕事のこと、福江島のことなど。その後、秘仏のことを訊ねたら、「十一面観世音菩薩のことかな?」と教えられ、見せていただいた。写真撮影も許可された。暗いのでよく撮れなかったけどね。

大宝寺
※豪華な伽藍

大宝寺
※最澄(伝教大師)の作といわれる「十一面観世音菩薩」

境内の散策

境内にはさまざまな仏像や石碑などがあった。住職の案内で、裏山の供養塔を見ていくことにした。どのくらい高いところにあるのか心配だったけど、それほど遠くなかった。由来を教わったんだけど、メモしそこねた。

大宝寺
※こうして並べると、ただの石が仏に見えてくる

大宝寺
※これはアコウかな

大宝寺
※裏山の供養塔も参拝した

夜、ビハーラ五島で見聞きしてきたことを松本さんに話すと、「それじゃなくて、別の秘仏だよ」と言われた。しかも今また、その秘仏の名前を思い出せないし。やっぱりメモは重要だ。