シンボリックな堂崎天主堂
2009年 長崎県 建物:教会福江島の教会でもっとも有名なのは、ここ、堂崎天主堂だろう。
堂崎天主堂は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会の1つとして、ユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストに掲載されている。そのため、福江島のガイドでは必ずと言っていいほど写真が載っている。
実際に訪れると、なるほど立派で、歴史ある教会なのだが、福江島で訪れた教会のうち、もっとも人々の暮らしから遠い印象を受けた。
※堂崎天主堂は海沿いの道の終わりにあった
堂崎天主堂/堂崎教会
堂崎天主堂は、五島で最初に建てられた教会である。島内各地に小教区制度が整うまでは、五島キリシタン復活の拠点として、まさに五島における小バチカンとして重責を果たしてきた。現在、堂内はキリシタン資料館となっている。
建物の色合いやたたずまいは、浦上天主堂に似ている。
※レンガ造り
※壁のレンガ
※堂崎天主堂:正面から
※正面
※右から
※丸窓
※海に面している
※横壁
※見上げて
五島キリシタン受難と勝利のシンボル
現在の赤レンガ・ゴシック様式の天主堂が完成したのは、1908年(明治41年)。日本二十六聖人に捧げられた。そのため敷地内には日本二十六聖人の石像が設置されている。
※五島出身の二十六聖人の一人、ヨハネ五島の像
※マリア像
キリシタン資料館
私たちが最初の観光客だったらしく、堂内には誰もいなかった。布教時代から迫害を経て復活に至る信仰の歴史が展示されている。大浦天主堂のキリシタン資料室と並び、迫害の歴史のすさまじさを学んだ。
※入り口の隙間
※ヴォールト天井の聖堂内
■堂崎天主堂 / キリシタン資料館
[所在地] 長崎県五島市奥浦町2019
[連絡先] 0959-73-0705
[料金] 見学300円
[時間] 9~17時(夏期は~18時、冬期は~16時)
[休み] 無休
※観光客が押し寄せてきた
※駐車場に戻る
※駐車場の公衆トイレ
福江島でたくさんの教会を見てきたが、どこも現役だった。しかしここは資料館である。それが悪いわけではなく、ここだけ見ても意味がないような気がする。とはいえ、生活に密着した教会をちらっと見てきただけの私に、なにが言えるはずもない。
ただ、福江島に来て、いろんな教会を見てよかったと思った。
※堂崎天主堂の教会としての機能は浦頭教会に移されている(来る途中に見かけた)
時刻は8時半。もう少し福江観光をつづけられそうだ。