日本郵船歴史博物館 / 撮影禁止がうらめしい

2009年 神奈川県 博物館 建物:近代遺産
[WGS84] 35.450313, 139.639403 - Google Earthで開く(kml)

横浜税関の裏手をまっすぐ歩くと、日本郵船歴史博物館が見えた。

16本の巨大な石柱が並ぶ神殿のような建物だ。1936年(昭和11)に日本郵船横浜支店ビルとして建てられ、現在は日本郵船歴史博物館として公開されている。

日本郵船歴史博物館
※立ち並ぶ16本の石柱が特徴

古典主義様式建築

石柱が連なったデザインは「アメリカ古典主義洋式」といい、当時の銀行建築に多く用いられた。そういえば、長崎の旧香港上海銀行長崎支店にも石柱があった。東京では三井本館や明治生命館に見受けられる。

日本郵船歴史博物館
※建物が大きくて、カメラの画角に入らない

日本郵船歴史博物館
※コリント式の柱

内部は撮影禁止

博物館内部は撮影禁止だった。企業博物館なんだから、撮らせてくれてもいいのに。また、あくまでも展示物がメインの博物館であり、建物見学は考慮されていなかった。こんな立派な建物なのに、モッタイナイ。天井裏まで見せてくれた山口銀行旧本店とはえらい違いだ。

撮影禁止
※展示物ではなく、建物を撮りたかった

日本の国際デビューを振り返る

ペリー来航と明治維新にはじまる日本の近代海運史。概要は知っていたけど、資料を見ながら学ぶと、あらためて感心させられる。爆発的な勢いだ。このほか、豪華客船「飛鳥」の模型や、戦時中のレコード試聴コーナーなどがあった。なかなか充実してるけど、建物見学がないのは返す返すも惜しい。パンフレットの説明も足りない。モッタイナイ。

日本郵船歴史博物館
※入場チケットといっしょに渡されるコインで飲み物を買える

日本郵船歴史博物館
※入り口の巨大な扉

■日本郵船歴史博物館 (横浜郵船ビル)
[竣工] 1936年(昭和11)
[住所] 神奈川県横浜市中区海岸通り3-9
[連絡先] 045-211-1923
[開館時間] 10:00-17:00
[定休日] 月曜日、年末年始、臨時休館有(祝日の場合は開館、翌日休館)
[料金] 500円
[URL] https://www.nyk.com/rekishi/

日本郵船歴史博物館
※NIPPON YUSEN KAISHA

今回は身を軽くするため、一眼レフじゃなくコンデジで撮ったけど、やっぱり迫力に欠けるね。しかし曇り空だったから、一眼レフで撮るなら三脚が必要だった。三脚をもってウロチョロするのはツライ。悩ましいところだ。
まぁ、横浜の建物を撮るチャンスはまたあるだろう。