松陰神社 / 松陰先生留魂の地

2009年 東京都:南部 建物:社寺・史跡
[WGS84] 35.647264, 139.656116 - Google Earthで開く(kml)

世田谷線つまみぐいウォーキングの途中で、松陰神社に立ち寄った。

2月に萩を旅したときに松陰神社に立ち寄ったけど、東京にもあったのか。
説明を読むと、安政の大獄で刑死した吉田松陰を改葬したところであり、創建は1882年(明治15)。萩の松陰神社は1907年(明治40)創建だから、東京の方が古い
ちょっとお詣りしていこう。

松陰神社
※松陰神社

じつは若かった吉田松陰先生

『竜馬がゆく』を読んで、私は明治維新に興味をもつようになった。
いろんな本を読むと、多くの志士が吉田松陰に師事していることがわかる。明治維新は吉田松陰が画策したことではないが、吉田松陰がいなければ実現しなかったと思う。萩を訪れると、吉田松陰の教えが今も生きていることがわかるし、小泉純一郎も尊敬する人物に吉田松陰を挙げていた。さらには神社の祭神にもなっている。
これほど大きな影響を与えた人物だから、誰もが年配の思想家をイメージする。肖像画や銅像も、そうしたイメージを助長する。しかし吉田松陰が刑死したのは30歳だった。かなり若い。若すぎる。「思想家」ではなく、「夢見がちな若造」と言えなくもない。人物像と年齢が合致せず、猛烈に戸惑う。

松陰神社
※吉田松陰像:30歳に見える?

しかし坂本龍馬が暗殺されたのも33歳だったから、当時の若者はみな、駆け抜けるように生きていたのだろう。平成を生きる私は白刃をかいくぐることもなく、38歳の今も、のほほんと暮らせている。ありがたいやら、申し訳ないやら。

HDRでお送りします

久しぶりにHDRを作ってみよう。
撮影は面倒だったが、黒つぶれや白トビのない写真を撮ることができた。通常写真とHDR写真を並べて掲載してみよう。

松陰神社松陰神社
※鎮守の森

松陰神社
松陰神社
※本殿

3つ目の松下村塾

境内奥には松下村塾が復元されていた。
萩の松陰神社で移設されたオリジナル、道の駅萩往還公園の松陰記念館内にあったレプリカにつづき、3つ目になる。建物の大きさは同じだが、萩に比べると狭い印象を受ける。東京だから仕方ないか。

松陰神社
松陰神社
※復元された松下村塾

松陰神社
※萩の松陰神社にある松下村塾

松陰神社
※萩往還公園の松陰記念館内の松下村塾

松陰先生墓所

本殿の左奥に、松陰先生の墓所があった。
安政の大獄の4年後に、陰先生の門下生であった高杉晋作、伊藤博文らによって改葬されたもの。幕末には徳川勢によって破壊されたこともあるらしい。数年前に比べ、明治の志士たちの名前や業績がだいぶわかってきたので、参拝する心構えがちがう。

松陰神社
松陰神社
※松陰先生墓所

松陰神社
松陰神社
※墓所の森

■松陰神社(東京)
[所在地] 東京都世田谷区若林4-35-1
[創建] 1882年(明治15)
[URL] https://www.shoinjinja.org/jp/

こうしてみると、HDRの不自然さがきわだつ。
しかし肉眼で視ていた像はHDRに近い。写真のように暗いところがつぶれていたら、怖くて歩けないよ。なんだけど、こうしてパソコンのモニタでは不自然に見えるから、不思議なもんだ。

松陰神社は萩と世田谷の2つだけ。
狙って訪れたわけではないが、両方を参拝できてよかった。