サントリー天然水白州工場を見学した
2009年 山梨県 社会見学 酒:利き酒小淵沢駅からタクシーで、サントリー天然水白州工場にやってきた。
駐車場に乗用車やバスが入って、人が下りてくる。バスで来る人はぜんぜんいないようだ。その流れに乗って、私たちも森に入っていく。ガイドツアーの受付は、この森の中にある。
※タクシーの運転手は、工場見学者の案内になれていた
※小川に沿って歩く:これも天然水か
どのガイドツアーを見るか?
ここにはサントリー白州蒸溜所とサントリー天然水白州工場があって、それぞれウイスキーとサントリー天然水(南アルプス)の製造工程を見学できる。両方をセットにしたガイドツアーもあるが、内容が短縮版になる。私たちは時間をかけて、それぞれ個別に見ることにした(A+B)。
どのガイドツアーも無料で、お土産プレゼントまである。白州工場の刻印が入ったグラスをもらったけど、けっこう上物。素晴らしい。
- A.天然水ガイドツアー ... サントリー天然水(南アルプス)の製造工程を見学できる。
- B.サントリー白州蒸溜所 ウイスキー蒸留所ガイドツアー ... ウイスキー製造工程を見学し、ウイスキーを試飲できる。
- C.ウイスキー&天然水ガイドツアー ... AとBのセットだが、Bは短縮版になる。
※待ち合わせスペース
天然水ガイドツアー
先にはじまったのは「天然水ガイドツアー」。敷地が広いので、ボトリング工場までバスで移動する。
見学できる天然水工場は、全国に3箇所。山梨の白州工場(サントリー天然水南アルプス)、鳥取県の奥大山ブナの森工場(サントリー天然水奧大山)、熊本県の九州熊本工場(サントリー天然水阿蘇)である。もともとサントリー白州蒸溜所があって、ウイスキー醸造のために採水していたが、いい水なので、そのまま販売したのがサントリー天然水南アルプスだ。
※バスに乗って移動
入り口で、サントリーが水質保全のために払っている活動が紹介され、しかるのちにボトリング行程を見学する。安全対策のため、撮影禁止。ベルトコンベアに乗ったペットボトルが工場内を駆け巡っていた。
あとで知ったことだが、近年は採水の影響で周辺の地下水の水位低下や混濁が指摘されているそうだ。25万坪の水質保全地と9万坪の「天然水の森」をもってしても水を維持できないのか。それとも販売量が多すぎるのか。
事実を隠蔽すれば、サントリーの事業はいずれ破綻する。だからサントリーも水質保全には本気で取り組んでいるだろう。もちろん、ピーアール活動も忘れない。自然と産業は共存できるか。その答えは百年後に出るだろう。
※ボトリング工場は撮影禁止
見学が終わると、試飲タイム。キンキンに冷やした南アルプスの天然水はおいしかった。ヴィッテルと比較すると、爽快さが際だつ。コンビニで売ってるものと同じなんだろうか?
車を運転しない人は、ウイスキー「白州12年」の水割りも楽しめる。車じゃないから、私たちも飲んだ。酒は仕込み水で割るのが最高と言うが、同意せざるを得ない。
※天然水の試飲
ちなみに、車を運転する人は「ハンドルキーパー」と書かれたカードを首から提げている。つらいお父さんが、すぐわかるのはおもしろかった。