ファミレスでクトゥルフ神話カードゲーム

2010年 千葉県 ゲーム
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実家に戻ったついでに、高校時代の友人Gを呼び出した。

23時ちょい前に合流。車で適当に流したあとは、デニーズに行き着いた。ドリンクバーを注文し、そのまま朝まで語り明かす。こいつと出会った高校1年生のころから、いったい何度、こんな夜を過ごしただろう? 10代は公園で、20代はファミレスで、30代で飲み屋もあったけど、結局、ファミレスがいちばん落ち着く。語り合うのに、酒も食べ物もいらないからね。

デニーズ
※ラーメン屋で腹ごしらえしてからファミレスへ

ファミレスでゲーム

会話が途切れた瞬間、Gは大きな箱を取り出した。『クトゥルフ神話カードゲーム 完全日本語版』である。箱を持っているのは見えていたし、それがゲームであることも聞かされていたが、まさかファミレスでやることになるとは思わなかった。しかしGは、「当たり前だろ。車の中じゃできないし」と言う。いや、まぁ、そうだけど......。
ファミレスでゲームをやるのは何年ぶりだろう?

クトゥルフ神話カードゲーム
※ルールブックを読みながら、コンポーネントを並べる

クトゥルフ神話カードゲーム

発売されたばかりのゲームらしい。「クトゥルフ神話のゲームで日本語版だから、買うしかなかった」とGは言う。しかしGもプレイしたことがなく、ルールブックを読むのも今夜が初めてだって。こんなでかい箱じゃ持ち運べないし、クトゥルフ神話マニア向け限定で、完全2人用じゃ......まぁ、無理もない。

クトゥルフ神話カードゲーム
※ルールを読みながらプレイ

ボードゲームではなく、カードゲーム。「マジック・ザ・ギャザリング」のようなTCG(トレーディングカードゲーム)を発展させたもので、LCG(リビングカードゲーム)と呼ぶそうだ。これはそのスターターキットであり、追加パックもある。英語パンフレットを見たけど......マニアックすぎる。クトゥルフ神話の小説を片っ端から読んでいる私やGにも難しい世界だった。
この商品、ターゲットが狭すぎるよ!

めちゃめちゃ難しいぃ!

クトゥルフ神話の世界観で、7つの勢力がぶつかり合う。勢力は「マジック・ザ・ギャザリング」の色に相当し、2つを混成させる。おもに人間で構成される「ミスカトニック大学」、「政府機関」、「シンジケート」と、邪神や怪物、狂信者で構成される「クトゥルー」、「ハスター」、「シュブ=ニグラス」、「ヨグ=ソトース」があって、互いの弱点を補い合うもよし、相乗効果で強化してもよし。キャラクターをアイテムやサポートで支援して、場に出された物語カードの「恐怖」、「戦闘」、「秘儀」、「探索」に挑戦するのだが、場に出すためにはコストが必要で、コストはドメインによって......。
ふ、複雑すぎて、説明できない!

クトゥルフ神話カードゲーム
※注意すべきパラメータが多すぎる

ぜんぜん勝てねぇ!

Gはゲームが大好きで、しかもうまい。初めてのゲームなのに、すぐ要領を掴んでしまった。
たとえば先に攻撃すると、相手のターンで反撃できなくなる(多数の例外あり)。仕掛けるべきか、待つべきかは、そのときの状況によって異なるわけだが、その見極めがうまい。終わるたびにカードのばらして確率計算するのだが、Gの正確さに後れをとってばかりだった。結局、1度も勝てなかった。くそぅ。

クトゥルフ神話カードゲーム
※クトゥルフの像:ドメイン(コスト生成の列)がリソース(消費)されたときに置く

クトゥルフ神話に詳しい人なら、知ってるキャラクターやアイテムに、それっぽい絵と能力が与えられているのがわかるだろう。私もGもクトゥルフ神話の小説を片っ端から読んでいるので、カードを見るだけでも楽しめた。しかしゲームでどのくらい使えるかは、実際にやってみないとわからない。奥が深すぎる。
おもしろいおはおもしろいんだけど、もうちょっとシンプルにならないもんかね。

クトゥルフ神話カードゲーム
※6体の背中

もう、おなか、いっぱい

気がつくと朝になっていた。するとGは、次のゲームを取り出してきた。これまたコンポーネントの多いゲームで、ルールブックも分厚い。複数人数だけでなく、1人プレイもできるそうだ。
目を輝かせるGには申し訳ないが、今回は勘弁してもらった。

クトゥルフ神話カードゲーム
※もう食べられません

クトゥルフ神話カードゲーム
※使い方のわからないダイス

クトゥルフ神話カードゲーム
※夜が明けていた

いやはや、疲れた。
次にGと会うのはいつになるだろう? そのとき、またこのゲームをやるのだろうか? むむぅ......。

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