白子たまねぎ祭り / その苦労と喜び
2010年 千葉県 祭り 農産物白子町で、たまねぎ狩りをしてきた。
これまでいちご狩り、ブルーベリー狩り、茶摘み、ぶどう狩りと経験しているが、たまねぎを狩るのは初めて。
昨年テレビで紹介されているのを見て、行こうと思ったが雨で断念。今年に持ち越していたのだ。白子町は千葉の実家から50kmくらい。なので、実家の面々も連れて行くことにした。
白子たまねぎ祭り
今年で10年目を迎える地域振興イベント。海辺の広場に客を集め、そこからバスで畑に連れていってもらうことになっている。参加費は、たまねぎ5kg袋ごとに500円。1人で複数の袋に詰めてもいいし、複数人数で袋を共有してもいい。
私たちは大人4人で2袋(1,000円)にした。少ないかなと思ったが、十分だった。
※整理券をもらうための行列
※大人気のチーバくん:中の人はたいへんだ
大混雑で3時間待ち
朝8時に出発、9時過ぎに現地に到着したんだけど、ものすごい混雑。整理券をもらって、順番を待ち、バスに乗って、畑に入ったのは12時だった。うげぇ。
スタッフは混雑になれており、てきぱき誘導してくれる。また整理券の番号ごとに、どのくらいの待ち時間があるか表に書き出されていたので、空いた時間でそのへんを散歩できた。
とはいえ近隣に娯楽施設があるわけじゃない。夏日だったので暑く、待つのはつらかった。
※テレビにつかまった家族(私は逃げた)
※無料配布のたまねぎサラダといわしのつみれ汁
九十九里の海へ
会場裏手の浜辺に出てみる。波打ち際にはサーファーがたゆたい、空にはモーターパラグライダーが滑空していた。私の実家は稲毛海岸にあって、海は珍しくないのだが、素足で歩ける浜辺に甥っ子は狂喜していた。
※白子海岸
※きゃー! きゃー!
そして畑へ
ようやく私たちの順番になった。バスに揺られること10分。たまねぎ畑に到着する。何百人もの観光客がこの畑に来ているとは思えないから、おそらく、いくつもの畑に分散して案内しているのだろう。
※私たちが案内された畑
※この袋に詰める
「狩る」、「掘る」ではなく、「抜く」
黒いビニールの丸い穴から、たまねぎの葉が伸びている。これを引っこ抜くのだが、すぽん、と簡単に抜ける。土まみれになることを覚悟していたが、それほど手も汚れない。あっけないもんだ。
たまねぎの葉と根を、持参したハサミで切り落とす。葉の部分は食べられそうだが、たまねぎ以外を袋に詰める余裕はない。
※うんしょ
※きゃはは!
畑には、たまねぎの葉が散乱していた。放置されたたまねぎも多い。「散らかしている」といった印象。客を畑に入れれば、収穫の手間は省けるが、いろいろ粗相されることもある。農家の人は、どんな思いなんだろう。
※ビニールの穴からたまねぎが生えている
※ハサミで葉と根を落とす
たまねぎ5kg袋と言われているが、軽く詰めても6kgを超える。欲張りは10kgくらい詰め込むらしい。オーバーしても追加料金を取られることはないが、あんまり詰めるとたまねぎを傷めてしまう。自制心も必要だ。
20分ほどで、2つの袋がいっぱいになった。
※これで6.6kg
※自分で持ち上げているつもりらしい
※たまねぎはトラックで運ぶ
浜清丸で昼飯
13時過ぎ、予定していたミッションを終了する。
腹が減っていたので、事前に調べておいた「浜清丸」に向かう。食べログで高い評価を受けている飯処だ。しかし観光地の、それも海鮮を扱う店は難しい。分量はすごいのだが、味はいまひとつだった。時間帯のせいかもしれない。
※浜清丸
※あふれる海鮮丼
午後は白子の砂風呂に入るか、太東埼灯台まで足を伸ばそうと思っていたが、みんな疲労困憊しているので、帰ることにした。
15時、実家に到着。そのままダウンしたくなるが、そういうわけにもいかない。きしむ身体にむち打って、帰りの電車に乗る。リュックに背負ったたまねぎが重かった。
総評
たまねぎ狩りはおもしろかった。あまり汚れないので、子どもを連れて行くにはちょうどいいだろう。これで待ち時間がなければ最高なのだが、ゴールデンウィークのイベントが混雑するのはやむを得ないか......。
残る問題は距離かな。白子町まで、実家からは1時間ちょいで行けるが、光が丘からは遠すぎる。あまり遠いとたまねぎが高くついてしまう。楽しさとコストの兼ね合いをどこで取るかが問われる。
せめて甥っ子の記憶に残れば、苦労する甲斐もあるのだが、無理だろうなぁ。私だって、4歳のころ、どこに連れていってもらったかなんて覚えていない。いつか大きくなったら、この日記を読み返してくれ。
※とりあえず唐揚げ
帰宅後、とりあえず1個を唐揚げにする。水分が多いので、カラッと揚がらない。新たまねぎはサラダで食べる方がいいみたい。
たまねぎは、たっぷりある。さぁて、どう喰おうかな。