紀伊國屋書店 / 飛び出す絵本 vs 電子書籍
2010年 東京都:新宿副都心 建物:デパート飛び出す絵本を見るため、紀伊國屋書店に立ち寄った。
アフィリエイトで、1万円の購入チケットが手に入ったのだが、私自身は欲しい本がない。それで甥っ子に、飛び出す絵本を買ってやろうかと思いついた。しかし飛び出す絵本は、現物を見てみないとなんとも言えない。
と言うわけで、品揃えがいいリアル本屋に立ち寄った次第である。
※代々木駅を下りて紀伊國屋書店・新宿南店に向かう
リアル本屋の出番
Amazonが通販ビジネスをはじめるとき、商材に「書籍」を選んだのは、書籍なら現物を見なくても注文できるからだ。たしかに食材や衣類に比べれば、書籍はどこで買っても同じだ。目の付け所がいいね。
しかし飛び出す絵本のように、現物を見ないと買いにくい本もある。こういうときは、リアル店舗がありがたい。逆に言えば、こういうときでなければ、リアル店舗はネット通販に勝てないのか。
※タカシマヤとの連絡通路
絵本は楽しい
紀伊国屋の品揃えは素晴らしかった。ネットで目をつけていた絵本が全部あった。さらに見たこともない絵本があって、大いに興味をそそられた。
飛び出す絵本もたくさんあって、その大きさ、造りの頑丈さ、ページを開いたときの驚きを確かめることができた。ほかにも音が出る絵本や、動いて見える絵本もあった。こんなのもあるんだね。楽しい。
※Alice's Adventures in Wonderland
※Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs Pop-Up
しかし目移りしすぎて、決めきれなかった。なにも買わずに店をあとにする。私は楽しかったが、店には申し訳ない気もする。
やがて素晴らしい電子絵本が?
その後、ヨドバシカメラでiPadを触ってみたが、これまた楽しかった。
このあいだ紹介した『元素図鑑』だが、触ってみるといまいちだった。なんというか、電子書籍のよさを活かせてない。現時点では、リアル絵本の方がおもしろいと思う。
※iPadコーナー
数年もすれば、電子書籍のよさを活かした絵本も出てくるだろう。紙の代替物ではない、素晴らしい電子絵本が。たとえば『Alice for the iPad』などには、そうした可能性を感じる。
今年生まれた子どもは、電子絵本に触れて大きくなるかもしれない。
※Alice for the iPad
その話をN氏にすると、しかしN氏は首をかしげた。
「子どもに与える絵本は、やっぱり紙がいいよ」
その気持ちもわかる。飛び出す絵本の驚きは、ほかに代え難い。
そう思うのは、私たちの世代までなんだろうか?