三峰口駅と秩父鉄道車両公園 / 秩父鉄道SLパレオエクスプレス
2010年 埼玉県 交通:蒸気機関車 交通:鉄道問題はどこで、なにを見るかだった。
いっぺん蒸気機関車を間近に見てみたい。駿河湾ドライブで大井川鐵道を見ようと思っていたが、時間的に無理だった。そこで「都心から一番近い」ことで知られる秩父鉄道、SLパレオエクスプレスに切り替える。では、なにを見るか?
蒸気機関車に「乗ってみたい」と思わなくもないが、客車は客車であって、走行中に機関車は見えない。蒸気機関車の「写真を撮りたい」と思わなくもないが、多くの鉄道ファンが素晴らしい写真を撮っているので、今さら私が似たような写真を撮っても意味ないだろう。
そこで、三峰口駅の転車台に的を絞った。
※三峰口駅に停車している蒸気機関車
三峰口駅は秩父鉄道の終着駅。山道を抜けると、すでに蒸気機関車が止まっていた。駅構内で入場券が必要かと思ったが、停車中の場所はだれでも入れるようだ。ありがたい。ただし遮断機も警報機もない踏切を渡る必要があるので、注意されたし。
SLパレオエクスプレス
SLパレオエクスプレスは、秩父本線線熊谷駅から三峰口駅間を走る臨時列車。走行期間は3月中旬から12月上旬まで。夏だけと思っていたが、もっと長いんだね。
牽引機関車はC58363(シゴハチ サンロクサン)。かつて旧国鉄の東北地方などを走行していたが、1972年(昭和47)に引退。1988年(昭和63)の「さいたま博覧会」において復活し、2010年(平成22)で23年目を迎える。
※おぉっ、熱い!
※給水してる:機関車がゴクゴク水を飲んでるようだ
※石炭は黒い:これが機関車の食事だ
※C52型機関車で現在も稼働しているのは、この363号機のみ
ほかほかの機関車
当たり前だが、稼働中の蒸気機関車は熱い。近づくだけで熱気に気圧される。これまで静態保存ばかり見てきたので、この熱さは新鮮だった。
私も含め、観光客がわらわら取り囲んでいるが、見せるために停車しているわけじゃない。燃料や水を補給したり、石炭ガラを捨てたり、やることは多そう。作業の邪魔にならないように見学する。
※記念撮影
※車両に対して線路の幅が狭い
※横から見たところ
秩父鉄道車両公園
三峰口駅のわきには、秩父鉄道車両公園が広がっている。秩父鉄道創立90周年事業として建設された公園で、1989年3月17日開園。
転車台は公園の奥から見えるようなので、移動しよう。
※動態保存された車両
※貨車の中
電気機関車、電車だけでなく、貨車も展示されている。どれも動態保存で、いつでも現役復帰できるそうだ。
以前は車両内部も見学できたが、盗難や破壊、落書きする馬鹿が多いので、一部車両は鍵がかかってしまった。ほんと、馬鹿は困る。
※デキ1号 凸型電気機関車
※デハ100形(デハ107)
※ストーブ列車
※ワフ51形有蓋緩急車(ワフ51)
昔の乗り物は居住性が悪い
旧勝沼駅公園で見学したEF64-18や都電荒川線、所沢航空発祥記念館にあった飛行機もそうだが、運転席はほんとに居住性が悪い。狭いし、体勢はきつく、それでいてやるべき作業は多い。現在の自動車は申し訳ないほど快適なんだな。
※椅子が小さい
見てまわっていると、だんだん観光客が増えて、騒ぎはじめた。そろそろ機回しがあるようだ。