機回しと転車台 / 秩父鉄道SLパレオエクスプレス
2010年 埼玉県 交通:蒸気機関車 交通:鉄道秩父鉄道車両公園の奥に、だんだん人が集まってきた。
いよいよ機関車の転車がはじまるようだ。狂った鉄ヲタがいたらイヤだと思っていたが、さいわい、変な人はいなかった。変な人は1人でも強烈に迷惑だから困る。
※みんな見てる
転車台について
蒸気機関車は設計上、前進しかできない(逆向き運転が考慮されていない)。そのため始発と終点では、転車台・デルタ線・袋状の小さな環状線などで車両の向きを変える必要がある。
三峰口駅のような山間では転車台が使われる。現在、このような現役の転車台は全国に17ヵ所あるそうだ。転車台そのものは鉄道博物館でも見ているが、屋外だと印象がちがう。
※三峰口の転車台
機回し(機関車回し)について
機関車を列車編成の先頭部から最後部へ付け替えることを、「機回し(機関車回し)」と呼ぶ。ここに転車台が加わるから、そのステップは多い。
連続写真にしたけど、目の前で見てないと理解できないかもしれない。
三峰口駅に到着したとき
::::::::::[客車][客車][客車][客車][客車]-[機関車→]::::::::::
三峰口駅を出発するとき
::::::::::[←機関車]-[客車][客車][客車][客車][客車]::::::::::
※何度も折り返して、客車の進行方向に連結する
※所定位置にもどった転車台
機回しが済むと、観光客が帰りはじめる。SLパレオエクスプレスの出発を見ようかと思ったが、待ちきれない。すでに車両を十分に見ていたので、私たちも帰るとしよう。
ここを訪れたとき機関車が止まっていた場所を、作業員が掃除していた。石炭ガラを履いているのだろうか。蒸気機関車は本当に手間がかかる乗り物なんだな。
※石炭ガラを掃除してる
SLパレオエクスプレスは2時間40分かけて熊谷駅に向かう。ちなみに熊谷駅に転車台はないので、C58が最後尾になるように牽引するらしい。どういう状態なんだろう? いっぺん見てみたい気はする。