大山ハイキング / ハードな初心者向け
2010年 神奈川県 山頂日曜日は神奈川県伊勢原市にある大山(おおやま)に登ってきた。
本来の目的は、ベイブリッジのスカイウォークに行くことだった。スカイウォークは26日午後6時で完全閉鎖されるから、最後の瞬間に立ち会おうと考えたのだ。
参加者を募ったところ、友人Aと黒侠が手を挙げた。この4名は一昨年に高尾山を登ったメンバーだな。それじゃスカイウォークの前に軽く山に登ろうって考えたのも、まぁ、自然の成り行きだった。
※9時20分、第2駐車場に到着
なにも知らずに挑んでしまった
「高尾山よりちょっと高いくらいかな?」
と軽く考えていたが、とんでもない。高尾山は599m、大山は1,252mだ。勾配がきつく、足場が悪く、道のりも長い。平均的な所要時間は約1時間40分なのに、我々は4時間もかかってしまった。下山も含めると、7時間も山にいたことになる。
※もう頂上かな~?
※すでに疲れてきた
弱った足腰はどうしようもない
登山で重要なのはペースだ。筋力があっても、ペースが速いと一気に消耗する。かといって休んでばかりでも駄目。
急がず、気負わず、ゆっくり、着々と登っていく。ハナウタを歌いながら登れるくらいがちょうどいいそうだ。
だが、運動不足で弱った足腰はどうしようもない。あっという間に疲れてしまった。
※えんえん登っていく
※勾配がきつい
※雨降山大山寺への石段
中腹の阿夫利神社
11時、阿夫利神社にたどり着く。ここがゴールかと思ったが、登山ルートのまだ半分以下。実際、ここまではケーブルカーで登ってこられる。
多くの人にとっては、ここがスタート地点なのだ。
※下社拝殿:鋳物の天水桶は川越の商人が寄進したもの
※ここから本番
黙るな、黙ったら疲れるぞ!
歌うのも飽きて、とりとめのない話を興じる。アニメや特撮のこと、政治のこと、将来のこと、CPU開発のこと、宇宙の終わりについて......。黙ると他人のペースに引きずられるので、話を途切れさせないようにした。話をしてても、頭の中は空っぽだった。
※巨木が転がっている
※岩場は足首に力が入る
景色を見る余裕がない
「疲れた」と文句言っても、山頂が近づくわけじゃない。
「あとどのくらい?」と確認しても、ペースは変えられない。
いいから登れ。黙らずに。
途中、富士見台などの名所があったものの、落ち着いて見る余裕はなかった。カメラを構えるのも億劫だった。
※石柱の丁目でおおまかな位置がわかる
※この階段がきつい
※川底を歩いているようだ
つかの間の山頂
13時20分、登頂する。駿河湾を一望できる絶景だ。しかし雨が降って来ちゃったので、すぐ下山を開始した。下山は見晴台を通るルートにした。登りと同じ道だと、残りの距離がわかってつらいからね。
※山頂の社
※記念撮影
下りはなおきつく
ハイキングは登りより下りの方がつらい。膝のクッションが使えないので、体重が腰骨を直撃する。筋肉がぷるぷる震えて、姿勢を保っていられない。
A氏はずてーんと尻餅ついた。もし私が転んでいたら、立ち上がれなかっただろう。やばかった。本当に。
※グレーチング階段:シカが山頂部に侵入するのを防いでいる
※動物に見えるけど、あれは木
※慎重に、慎重に
腹が減った、喉が渇いた
コースを甘く見ていたので、弁当を用意していなかった。飲み物も足りず、後半戦はさらにつらくなった。あー、コンビニ! 下界ではどこにでもあるコンビニが、なぜないんだ!?
※見晴台
※膝が笑ってる
※隊列が伸びきって、先頭の嫁が見えない
最後はケーブルカーで
15時40分、阿夫利神社に到着する。ここからケーブルカーで降りよう。登りは90分もかかったけど、ケーブルカーなら6分だ。
※阿夫利神社で休まない
※大山ケーブルカー
下山後の行動
結局、車に戻ったのは16時半だった。予定より1時間以上も遅く、予定よりずっと疲れていた。
予定では、下山後にご飯を食べて、温泉で汗を流し、なべぇる家でビデオデッキをもらって、スカイウォークに行くつもりだった。だが、スカイウォークの最終入場は17時だから、もう間に合わない。
メシもフロもあきらめて、なべぇる家に直行、ビデオデッキだけ回収した。これで18時。ココイチで食事ができたのは、19時半だった。
ここまでボロボロになるとは思わなかった。
今回の教訓
学んだことを書き留めておく。でないと、同じミスを繰り返してしまいそうだ。
- 荷物は軽く ... 余計なモノを持たない。一眼レフは控える。
- 軍手 ... 手を使えれば安心。
- 帽子 ... タオルで代用した。
- タオル ... 必須。
- 携帯食料、弁当 ... あれば活力になった。
- 飲み物 ... やや多め、一人につき500mlペット×2が必要。
- 公共機関を使おう ... 車の運転は面倒。
- 参加者全員、コース全体像の把握をする ... 知らなすぎた。
- ストレッチしてから登る ... ストレッチを馬鹿にしちゃイカン。
- ペースを下げすぎない ... 時間ばかりかかる。
ちなみに、大山は中級者向けの山じゃない。登山ガイド.comの評価で言えば、初心者向けだ。まぁ、ロープウェイがあって、山頂に売店があって、日帰りで登れる山が、そんなハイレベルなわけがない。つまり私たちは、初心者向けの山でヒーヒー泣いていたわけだ。
歳をとってもハイキングできる自分でいたい。そのためには、より高い山に登るより、より頻繁にハイキングに出かけた方がいいみたい。今年中にあと1回はハイキングしよう。
ハイキング
名前 | 標高 | コメント |
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大山 | 1,252m | 久々の登山。ひどい筋肉痛に苦しめられる。 |
高尾山・2回目 | 599m | 稲荷山コース。山頂の様子が変わっていた。 |
弥三郎岳 | 1,058m | 山頂にでっかい岩があった。 |
天保山 | 4.5m | 山頂を探せ。 |
御岳山 | 929m | 体力を使い尽くしたハードコース。 |
筑波山/女体山 | 877m | 登りはロープウェイで。山頂の岩場がすごい。 |
天覧山 | 195m | ペースが大事なんだと悟る。 |
多峯主山 | 271m | 天覧山とセットで渡る。 |
日向山(にっこうやま) | 223m | 急なアップダウンの連続。筋肉痛がひどい。 |
都幾山 | 463m | 駅ハイの16kmコースで登る。しゃがの花を見た。 |
稲荷山 | 230m | 伏見稲荷の朱色の鳥居を抜けて。 |
陣馬山 | 857m | 駐車場から山頂まで、あっという間。 |
金時山 | 1,213m | ヘッドライトで登るのは怖かった。 |
富士山 | 3,776m | 登りに14時間もかけた。下りはさらにつらい。 |
高尾山 | 599m | ぶらりとハイキング。山頂に売店があってショック。 |