CEATEC JAPAN / ITの未来と現在を見てきた
2010年 千葉県 社会見学N氏に誘われ、「CEATEC JAPAN 2010」を見てきた。
CEATEC(シーテック)は、幕張メッセで開催される家電・ITの国内最大の見本市。ぜんぜん知らなかったけど、「しーてっく」からATOK変換できるところを見ると、有名なイベントなのだろう。入場料に1,000円かかるが、事前登録で無料になるので、同行することにした。
※海浜幕張駅:すごい混雑だ
※プレナ幕張のサンエトワール:Nと合流し、朝食を食べる
久々の幕張メッセ
海浜幕張駅を降りるのは何年ぶりか。私の実家は2つとなりの稲毛海岸駅にあって、このあたりは昔からよく知ってる。なんもない埋め立て地だったのに、京葉線が開通して、道路がつながって、区画整理され、にょきにょき建物が建って、「副都心」ともてはやされたけど、バブル崩壊で失速したねぇ。
幕張メッセの前はよく通ったけど、中に入ったのは数えるほどしかない。
※事前登録によって入り口の混雑は緩和されている
入館証のバーコード
事前登録しておいたので、プリントした2次元バーコードをスキャンするだけで入館証ができた。入館証にも二次元バーコードが記されており、これをスキャンするだけで社名や氏名を把握できるようだ。つまり名刺を渡したり、名前を記入しなくて済む。これは便利だ。
しかしチラシを配ったり、行列ができるのは従来通り。
チラシをもらっても、ぜんぜん読まないよね。必要な情報はネットで見るから、チラシは無駄が多い。それが環境保護を訴えるチラシだったりすると、泣けてくる。また行列もうんざり。1時間以上も待たせるのは、主催者にも参加者にも非効率だ。バーコードを登録して、全席指定にすればいいのに。参加者全員がiPhoneを持っていれば可能かな。
未来的なイベント運営は、まだ実現できてない。
※パノラマ:CEATEC JAPAN 2010 (クリックで拡大)
キーワードは「クラウド」と「3D」
CEATECの展示物は多種多様で、興味があるのはごく一部。それでも、未来的なガジェットやサービスを見るのは楽しかった。気になった展示をメモしておく。
- 全周囲立体モニタシステム(富士通) ... 周辺視界を合成して、擬似的な俯瞰視点を見せる。
- ネットワーク型多言語音声翻訳(NiCT) ... 外国語を覚えなくても会話できる。
- パーソナライズド新聞(KDDI) ... 見たい記事だけ見てるとヤバイと思う。
- Toshiba Places(TOSHIBA) ... テレビのシーンを共有できるのか。
- AR Walker(NTTドコモ) ... 期待のデバイス。しかし70分待ちで体験できず。
- HUDによる次世代車載カーナビディスプレイ(パイオニア) ... これは欲しい。
※全周囲立体モニタシステム
※サウンドスタンプラリー
※ガラパゴスは使いにくかった
※比べればわかる
なんでも3D
やはり3Dテレビ関連が目立つ。私はあまり3Dテレビが好きじゃないが、家電メーカーがこれだけ注力するなら、本気で浸透しちゃうかもね。
各ブースで3Dメガネをもらって、「おー」と騒いで、次へ行く。なんだかなぁ。
※女の子を立体的に見たければ、メガネを外せばいい
※3DをリードするPanasonic
※3DをリードするSONY
※3DをリードするTOSHIBA
この数年で、きわめて巨大なモニタが並ぶようになった。とりわけSONYの3D大型LEDディスプレイは幅21.7m×高さ4.8mもある。あまりに大きくて、それがモニタだと認識しづらかった。もし80年代の人がタイムスリップしてきたら、たまげるだろうな。
電動バイクと電動アシスト自転車を試す
イベントホールでは、ヤマハ発動機の電動バイク(EC-03)と電動アシスト自転車(PAS)の試乗会をやっていた。興味があったので、N氏を待たせて列に並ぶ。
※電動バイク(EC-03)
どちらも電動だから、屋内なのに煙くない。そして静かだ。電動バイクはやばいね。背後から電動バイクが接近してきても、まったく気づかない。電動アシスト自転車も快適。後ろに人がいて、ペダルを漕ごうとした瞬間にぐっと押してくれる感じ。坂のある町では重宝するだろう。
昼飯は屋台村で
昼飯は屋台村で食べた。東京国際フォーラムのネオ屋台村を思い出すが、それより規模は小さい。私は沖縄料理のタコライスを食べたが、600円はちと高い。それに350円のORION BEERをつける。
ビールを飲むと、一気にやる気が失せる。未来なんて、どーでもいい気分。でも、まだ見てないブースもあるので、食後は会場に戻った。
※昼飯は屋台村のタコライス:600円はちと高い
ドコモが描く2020年のモバイル世界
すでに実現された技術ばかりでなく、これから開発される技術のイメージ展示もあった。目を引いたのは「ドコモが描く2020年のモバイル世界」。コンタクトレンズに情報を表示し、遠く離れた異国の友人とも同時通訳で会話できる、といった内容。究極のARだな。
しかしこのムービー、ネット上に公開されてない。CEATECが終わっても駄目。ぜんぜん情報共有できてないじゃん。ほんとにNTTドコモの社員が考えた内容なのかな?
※実際にいるのは1人だけ、残りはAR
こういう大規模イベントは、おもしろいんだけど、効率が悪い。食料品や輸入雑貨のイベントならいざ知らず、未来の情報技術が題材なんだから、もうちょっと工夫してほしいなぁ。
てなことをN氏と語り合いつつ、会場をあとにした。