粟又の滝(養老の滝) / ゆるやかな傾斜を流れ落ちる滝

2010年 千葉県 #養老渓谷ハイキング
[WGS84] 35.219835, 140.182252 - Google Earthで開く(kml)

 「養老の滝」の正式名は「高滝」、通称が「粟又の滝」である。

 「養老の滝」で検索すると岐阜県養老郡にある多岐か、居酒屋チェーン「養老乃瀧」ばかりヒットするので困惑する。日記では「粟又の滝」と呼称する。
 粟又の滝は養老渓谷駅から7kmも離れている。養老渓谷駅に行けばすぐ滝が見られると思ったら大間違い。ここもよく誤解される。つまり、私が誤解していた。

粟又の滝展望台
※粟又の滝展望台からの眺め

斜面を流れ落ちる渓流瀑

 展望台に車を止めて、沢に降りていく。足がガクガクだが、そんなに遠くなかった。
 そして眼前に広がる粟又の滝。はじめて見る嫁は、イメージとのちがいに戸惑った。「滝」は高所から水が落ちてくるところ。房総一の名瀑と聞けば、さぞや高低差があるだろうと想像するが、さにあらず。渓流瀑といって、なだらかな斜面を水が流れ落ちてくる滝なのだ。私も、最初見たときは戸惑った。
 竜頭の滝に似てるが、ずっと静かで、さらさら流れている。ある意味、この静かなところが個性と言える。

粟又の滝
※粟又の滝:幅約30メートル、延長約100メートル

粟又の滝
※水量は多くないが、尽きることはない

時を越えて記念撮影

 まぁ、記念撮影しないわけにはいかないっしょ。たくさんの観光客がぱちり、ぱちりとシャッターを切っている。誰かにシャッターを頼もうかと思ったが、持参したポータブル一脚でセルフタイマー撮影した。
 夫婦の記念撮影なんて日記に載せたくないが、今回は特別だ。小学6年生のときは、まさか28年後に嫁を連れて再訪するとは思わなかった。

一脚にも三脚にもなる便利ツール
※一脚にも三脚にもなる便利ツール

粟又の滝
※粟又の滝で記念撮影 1982

粟又の滝
※粟又の滝で記念撮影 2010

 次は67歳になったら訪れて、3枚目の写真を並べよう。

日記を書いた滝

滝めぐりコース(約4km)

 同じ道を戻るのはいやなので、「粟又の滝自然遊歩道」を歩くことにした。
 滝壺から流れに沿って歩く。梅ヶ瀬渓谷よりずっと水量があるので、水の中は入れない。水は澄んでおり、水底の粘板岩がよく見える。

粟又の滝自然遊歩道
※歩道がずっとつづいている

粟又の滝自然遊歩道
※万代の滝:左右から水が流れ込んでいる

 遊歩道はけっこう長くて、歩いても歩いても同じ景色がつづく。腰が痛くなってきた。おまけに日が暮れて、周囲が暗くなってきた。カメラのシャッターが遅くなる。いかん。急がなければ。しかし走れない。

粟又の滝自然遊歩道
※蛇行する流れ

昇竜の滝
※昇竜の滝

 渓流沿いの遊歩道はカクッと曲がって、山道になった。登りながら、小沢又の滝を見てなかったことに気づくが、引き返す気はなかった。iPhoneで地図を開くが、電波が届かない。Softbankは地方に弱いよな。
 途中、幻の滝の看板が目に留まったが、やはりパスする。疲れすぎていた。

粟又の滝自然遊歩道
※車道を歩いて、展望台へ

粟又の滝自然遊歩道
※茶屋の前にあったドラム缶の炎がありがたかった

粟又の滝
※日暮れ直後の粟又の滝

 車を発進させると、瞬く間に暗くなった。このあたりは街灯の間隔が広いので、夜はかなり暗い。小学6年生が歩いていい暗さじゃないな。