旧山辺学校校舎 (山辺学校歴史民俗資料館) / 素晴らしき障子学校
2011年 長野県 #信州ドライブ 郷土資料館美ヶ原高原に向かう前に、旧山辺学校に立ち寄った。
旧制学校めぐりの一環で、それほど期待してなかったが、明治期の民具がたくさん保存されていて、思いのほかおもしろかった。入館料は100円。
※旧山辺学校校舎:木造2階建て、八角塔屋付、桟瓦葺
旧山辺学校(山辺学校歴史民俗資料館)
竣工は1885年(明治18年)。明治初期の擬洋風建築で、和風と洋風が入り交じっているが、不思議と落ち着いたたたずまいだ。午前中に訪れた旧開智学校は、外国から輸入した高価なガラスを使用したことから「ギヤマン校舎」と呼ばれていたが、こちら・旧山辺学校は障子を使用していたことから「障子学校」と呼ばれたらしい。いいじゃない、障子でも。午前中は旧開智学校を素晴らしく思っていたが、いまは旧山辺学校の方が好ましく思える。
※校舎内の様子
※資料が並んでる
※学校と言えばオルガン
※裁縫科教授見本:明治35年に横浜高等女学校で使われた裁縫の見本
※2階の大広間
民具がいっぱい
旧山辺学校は教育関連だけでなく、当時の民家、産業、信仰などの資料も展示されていた。とりわけ民具はおもしろい。愛媛県の宇和民具館を訪れて以来、民具を見るのが楽しみになっている。
※生活用具
※明治中期の農家の土間を再現している
※並ぶ徳利
※アイロン
※下駄スケート
※傘
※どんぐり
信仰・道祖神・まつり・歴史・考古
道祖神コーナーの裏面碑文、大広間にあった祭りの写真など、展示は多岐にわたり、おもしろかった。
※おかご:川越城 本丸御殿で見たモノより古い
※入山辺の厩所(まやどこ)の馬:厄払いの行事に使うワラ馬
※八角塔屋を背面(松本市教育文化センター)から見たところ
※屋外の道神面:独特のデザイン
■山辺学校歴史民俗資料館(旧山辺学校校舎)
[住所] 長野県松本市里山辺2930-1
[TEL] 0263-32-7600
[料金] 100円
[営業時間] 8:30-17:00 (入館は16:30まで)
旧山辺学校のチケットは、裏手にある教育文化センターの科学技術博物館と共用になっていた。すぐそこなので、ちょっと見てみるか。