残された古民家 / 三芳町立歴史民俗資料館
2011年 埼玉県 博物館工場直売所めぐりのついでに、三芳町立歴史民俗資料館を訪れた。
三芳町(みよしまち)は埼玉県南部の入間郡に属する町。私が住む市のとなりのとなりにあたる。三芳町に特別の興味はないし、こうした民俗資料館もたくさん見ている。が、無料の気軽さゆえか意外と楽しめた。
※三芳町立歴史民族資料館
旧池上家住宅
敷地内にあった大きな古民家(旧池上家住宅)を先に見ることにした。旧池上家住宅は江戸時代の終わりから明治のはじめに建てられた民家。貴重な文化財として、1988年(昭和63年)、この地に移築・復元された。
※旧池上家住宅(三芳町有形指定文化財 昭和63年7月8日指定)
※広い土間タタキ
※廊下:月見の供え物かな
こうした古民家はたくさん見てきたが、私たちが訪れたときはほかに客の姿はなく、雨も強かったので独特の雰囲気だった。涼しいが、しっとりした空気。ちょうど昨夜、6年ぶりに『零 -刺青ノ聲-』を引っ張り出してプレイしていたので、不気味さもひとしおだった。
※囲炉裏
※縄をよる機械
このサイズの家だと、何人くらいが住んでいたのだろう? 朝は誰から起きるのか、日中は家に何人残るのか、夜はどうやって寝るのか。古民家はたくさん見てきたけど、その暮らしぶりはまだイメージできてない。
三芳町立歴史民族資料館
つづいて資料館を見学する。歴史資料を展示する部屋は1つだけで、さらりと見終えてしまう。規模は小さいが、三芳町がサツマイモの産地であることや、開墾の歴史、竹間沢車人形などの芸能文化など、意外に楽しめた。
※部屋は1つしかない
※竹間沢車人形
埼玉県入間郡三芳町立歴史民族資料館
[住所] 埼玉県入間郡三芳町大字竹間沢877
[電話] 049-258-6655
[入館料] 無料
[URL] https://www.jade.dti.ne.jp/~miyoshir/
資料館のとなりは、竹とんぼや水鉄砲といった昔ながらの遊び道具が展示されていた。作り方を書いたペーパーも配布している。管理人の情熱を感じる資料館だった。