人間火力発電所になりたい / スエヒロ館 和光本町店
2012年 埼玉県 牛肉人間火力発電所になりたい。
つまり、焼き肉を食べたい。外食嫌いな嫁がいない今こそチャンス。川越街道沿いにあるスエヒロ館に行ってみよう。が......なんだか夜はためらわれたので、昼のランチタイムにした。朝食を抜いて、ちゃんと腹を空かせてから突撃する。ちなみに、初めての独り焼き肉だ。これでまた大人の階段を登っちゃうぜ。
※スエヒロ館 和光本町店
店内は黒を基調にしており、テーブルごとの敷居が高いから、まるで迷路のような雰囲気だった。ちらっと見た感じでは、子連れのファミリー客が多い。着席して、説明を受ける。スエヒロ館では初回のみ注文を紙に書くシステムになっていた。ファミリー客が何皿も注文するなら、紙に書いた方がまちがいない。私も書いてみたかったが、ランチメニューは別だった。
※視線が通らない
※注文を記入する。どのくらい食えるだろう?
スエヒロ館ランチ(1.029円)を注文する。内訳は国産霜降風焼肉(やわらか加工)、国産熟成牛カルビ、キムチ、炊き立てライス、スープ。サラダバー(609円)もあったがパス。今日は肉を焼きに来たのだ。
卓上にはタレが5種類もあった(甘口、辛口、塩、大根下ろし、レモン)。塩胡椒のはじめ、胡麻、唐辛子、おろしニンニク、コチュジャン、ヤンニンがあって、岩塩、わさびが運ばれてくる。組み合わせの提案シートもあるぞ。スエヒロ館は味付けで勝負してるのか。
そういえば、のぼりにあった「和牛手切り焼肉」ってなんだ? メニューを見るが、わからない。ハンバーグの「手ごね」はわかるが、肉の「手切り」はないだろう。
席からよく見える位置に、注意書きがあった。曰く「お肉を焼くときは、必ずトングをお使いください。また、お肉はしっかりと中まで焼いて、お召し上がる際は、おはしをご利用ください」だって。余計なお世話というか、なんというか。このご時世、焼き肉屋も神経質になっているのだろう。
※スタンバイ!
セットが運ばれてきたので、ミッション開始。じゃんじゃん焼くと食べきれなくなるから、適度に間隔をあけて焼き、いろんなタレで食べる。ふむ。
スエヒロ館の看板メニューである、国産霜降風焼肉(やわらか加工)とはなにか? これは肉に脂を注入して柔らかくしたものらしい。これが見事になじんでおり、言われなければ加工肉とわからないレベル。たしかに柔らかい。どうやって脂を注入しているんだろう? あれこれ考えると、食のペースが落ちてしまった。
※加工肉とわからない
※じゅーじゅー
サラダバーを食べなかった分、新鮮トンチャン(189円)と旨み鶏(294円)を追加オーダーする。トンチャンはホルモンの一種だが、部位はわからない。店員さんに聞きそびれた。焼くのも、噛むのも時間がかかった。鶏肉は、まぁ、鶏肉だったが、炭火で焼いて焼き肉のタレで食べるとうまかった。
このあたりで満腹になった。もう食べられない。ミッション終了。
※新鮮トンチャン(189円)と旨み鶏(294円)
お茶を飲んで一息つく。食べてすぐ席を立ちたくないが、手持ちぶさただ。卓上にあるものは全部読んじゃったし、観察できる客も店員もいない。iPhoneを見るのも変だし、どうすべか。ふー。帰るか。
『孤独のグルメ』のような、人間火力発電所にはなれなかった。私は細かいことを気にしすぎる。量も喰えない。
しめて1,512円ナリ。
独り焼き肉は楽しかったか?
うーん、そうでもなかった。