はじめてのキャンプ 調理編 / 成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場

2013年 千葉県 BBQ・アウトドア
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 料理はおおむね成功したが、私としては不本意な出来栄えだった。

 器具を使い慣れてないから、凝った料理は避けようと思った。とはいえ、カップラーメンのような手抜きもつまらない。BBQの経験があるから、炭を使った料理ならいけるだろうと思ったが、浅はかだった。BBQとキャンプはちがうのだ。

料理の計画

 成田ゆめ牧場の9時チェックイン、17時チェックアウトだから、昼、夜、朝、昼で4食必要になる。定番のカレーは外せないが、晩飯はゴージャスにしたい。足の早い食材は1日目で、2日目はなるべく簡単にしよう。というわけで、下記のような献立を考えた。
 反省点を箇条書きにしても伝わりにくいから、それぞれの調理風景を書き出してみる。

20日(土)
  • 昼 - カレーライス
  • 夜 - ローストポーク、まきパン (BBQ)
21日(日)
  • 朝 - ホットサンド、サラダ、カップスープ
  • 昼 - 和風きのこパスタ、ホットスイーツ

昼 カレーライス

 テントを設営したら、すぐ昼飯の調理に取り掛かった。ホエーブスは難しそうだったので、カセットコンロにした。親父はカセットコンロを2つ持っていた。2つは必要ないと思ったが、故障の可能性を恐れて持っていったところ、2つあると便利なことがわかった。というか、1つのコンロで調理するには、また別のノウハウがいりそうだ。
 親父は細かい機材を黄色いボックスに収納していた。カセットコンロなどを抜くと、1つが空になった。ボックスをひっくり返すと、ちょっとしたテーブルになった。なるほど、こう使うのか。

コンロが2台あると便利
※コンロが2台あると便利

 カレールーはすぐできた。「カレー・シチュー用野菜」がすっごい便利。野菜を洗わない、剥かない、切らないで、すぐ鍋に投入できる。ふだんの食事に使うのは気が引けるが、キャンプでは必需品だよ。
 炊飯もうまくいった。ごはんができれば、なんとでもなる。

カレー・シチュー用野菜
※カレー・シチュー用野菜(4.5皿分/298円)、こいつぁ便利だ

カレーライス
※それっぽくなった

カレーライス
※ご飯もよろし

カレーライス
※カレーライス

夜 ローストポーク

 晩飯は豪勢にしよう。ぱっと思いつくのはBBQだ。親父はBBQ用グリルを3つもっていたので、最小サイズを持参した。豆炭も着火剤もそろってる。あとは焼くだけ。ネットを巡回して、ローストポークとまきパンを作ることにした。

豚とじゃがいものロースト - YouTube

 簡単そうに見えるが、油断は禁物だ。失敗したときのため、焼肉とごはんも準備しよう。さらに缶詰、カップラーメンも用意した。この、「失敗したときのため」という判断は難しい。際限がないからだ。
 しかし今回は冗長系の準備が役立った。豆炭に火がつかなかったのである。

グリル
※グリルを使ってみよう

ローストポーク
※ダッチオーブンでローストポークを作る

マシュマロサンド
※マシュマロサンド

 正しくは火力が足りなかった。もっと多くの豆炭に着火しないと駄目だが、グリルが小さいから余裕がない。構造上、調理中に炭を足しにくいのも問題だ。2時間たっても温度が足りなかったので、焼肉とご飯に切り替えた。
 牛肉と鶏肉、野菜などを焼いて、食べてもらう。缶詰焼きが好評だった。ただ炭で加熱しただけだけど、ふつうに食べるよりおいしい。缶詰をもってきてよかった。
(参考) 鳥番長

ビールをたしなむ
※ビールをたしなむ

缶詰焼き
※缶詰焼きは意外にうまい

 まきパンも失敗した。「ぜったいに失敗しない」と謳われていたが、水の量をまちがえたみたい。棒が細かったせいもあるが、だらりと垂れて、巻けなかった。結局、フライパンで焼くことにした。
 パンがないので、ごはんで食べてもらう。カレーライスが終わったあとで炊飯したときは、無駄になるかもと思ったが、あってよかった。

ぜったいに失敗しないパンづくり(BBQ 裏技レシピはこれで決まり!) - YouTube

※まきパンは失敗

 ローストポークに火が通ったときは、みんな満腹して、おまけに日が暮れていた。照明も足りず、完成品をお披露目することもできない。くっそー。とりあえず味見してもらい、残りはアルミホイルにくるんだ。味は悪くないが、塩胡椒だけじゃ飽きそう。調味料も足りてなかった。
 ローストポークは持ち帰って、帰宅後にバゲットに挟んで食べた。

実際は肉の色もわからないほど暗かった
※実際は肉の色もわからないほど暗かった

 これまでのBBQは、もっと大きなグリルを使っていた。成功すると、なぜ成功したか考えない。今回の経験で、グリルの大きさや形状の重要性がわかった。そうか、だからもう1まわり大きいグリルがあったのか。親父はコンパクトグリルを買って失敗し、買い直していたのだろう。それならそうと、死ぬ前に教えてくれよ。

朝 ホットサンド

 日没とともに眠って、日の出とともに起きる。心配したほど朝露はなかったので、タープでくつろぎながらコーヒーを淹れた。好きな人は現地でコーヒー豆を挽くようだが、今回は自前に挽いておいた。これで十分だよ。
 コーヒーと紅茶をもってきたが、砂糖がなかった。私と嫁は砂糖を使わないので、ほかの人の分を忘れてた。飲み物はもう少し種類があっていいな。
 朝食のホットサンドは、アルミホイルに挟んだパン、ハム、チーズをフライパンで押しながら焼くだけ。押しが甘くて、ふつうのトーストになったが、まぁ、こんなもんでしょ。

スプリングドリッパー
※スプリングドリッパーでコーヒーを淹れる

12品目サラダ
※12品目サラダ(リーフと大根の彩り野菜)(200g/298円)

ホットサンド
※ホットサンド

昼 和風きのこパスタ

 最後の食事はパスタ。とくに考えもなく和風きのこパスタにしたけど、けっこう手間がかかる。料理に手間を掛けることは悪くないが、キャンプ中に時間をとられるのは考えものだ。屋外で食べる興奮もあるから、レトルトで十分だった。
 ネットを純化しいて、「パスタは水から加熱すると燃料と時間の節約になる」「早ゆでパスタが便利」という情報を仕入れた。2つ同時に実践したら、早ゆでパスタは沸騰する前に茹で上がってしまった。愚かだった。
 のびたパスタはまずかったが、きのこのバター炒めは美味しかった。泣けた。

調理
※最後の調理になるな

ホットスイーツ
※ホットスイーツ

和風きのこスパゲティ
※和風きのこスパゲティは失敗

 ホットスイーツも作ってみた。冷凍ベリーや缶詰パイナップル、マシュマロを加熱するだけなんだけど、なぜか好評だった。冷凍ベリーからシロップが多く出たのは予想外。家で作るときは、シロップはヨーグルトにかけ、実だけ熱した方がよさそう。

料理するためにキャンプするわけじゃない

 料理はきらいじゃないから、手間がかかるとか、時間がかかるとは思わない。写真を並べるとずっと料理しているように見えるが、実際は十分な自由時間があって、嫁とふたりで木陰の椅子に座って、とりとめのない話をしたりした。

 しかしそれでも、料理はもっと手抜きするべきだった。
 料理が簡単だと、失敗する恐れも減るし、荷物も簡素化される。あと1,2段手を抜いても、食事の感動は減らないだろう。おいしいものを食べたいなら、BBQでやるべきだ。

 ではキャンプでやるべきことはなんだろう?
 私の旅は「移動」ばっかりで、「滞在」は考えてない。キャンプは短くとも、滞在がメインとなる。キャンプ中になにをして遊ぶかは、今後のテーマになりそうだ。

(つづく)

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