汝は茶を識るか? / ルピシア グラン・マルシェ2013 in 池袋
2013年 東京都:池袋副都心 祭り 紅茶・コーヒー5年ぶりにルピシア グラン・マルシェを見てきた。
相変わらず盛況だった。サンシャインシティの展示ホールは横浜大さん橋ホールより狭いけど、入場制限によって「すごい混雑」程度で済んだ。例によってお茶を試飲しまくった。嫁は何個か茶葉を買った。世界中のお茶を飲み比べて思ったことは、わずかな風味の差に一喜一憂するのは日本人くらいだろうなってことだった。
ルピシア グラン・マルシェ2013
ルピシア グラン・マルシェは、紅茶専門店ルピシアが主催する世界最大級のお茶の祭典。さまざまな紅茶、緑茶、烏龍茶、季節のお茶を試飲でき、茶葉や茶器などを購入できる。入場無料だが、事前予約が必要。横浜でのみ開催されるイベントと思っていたけど、全国各地で巡業していた。
ルピシア グラン・マルシェ2013 (Le Grand Marche Des Thes)
[期日] 2013年8月17日(土)-18日(日) 10:00-18:00
[会場] 池袋サンシャインシティ 文化会館3F 展示ホールC
[料金] 無料(ただし事前予約が必要)
[URL] https://www.lupicia.com/gm/
※入場待ちの行列
※会場は大混雑
試飲しまくる
会場はいくつかのブロックに分かれている。嫁は茶葉を買いに行ったが、私は試飲コーナーに直行。かたっぱしから試飲する。ほとんど熱いお茶なので、がぶ飲みできない。たまに冷たいお茶でクールダウン。人混みにもまれ、紙コップの熱いお茶を守りつつ、フーフー飲む。けっこう疲れる。
※試飲コーナー
※スタッフが忙しくお茶を淹れてくれる
※冷たいお茶がありがたい
「違い」がわかる人がどのくらいいるの?
飲み比べれば、風味が違うことはわかる。でも多くは似たり寄ったり。1つだけ飲んだら、パネルにあるような形容句は出てこない。赤だけで100本の色鉛筆があるようなものだ。
しかし来場者は飲み比べて、「これが好き」「あれがいい」と話している。たしかに飲み比べると、お気に入りの茶葉が見つかる。今回飲んだ中では、冷たい白桃烏龍茶極上がうまかった。しかしそれを買って帰ったとして、同じ風味になるだろうか?
先日私は緑茶のパックを「沸騰したお湯で煮出す」のと、「冷水で抽出する」のでは、色も風味も異なることを学んだ。当たり前のことだけど、2つ同時に飲み比べることでしっかり理解できた。同じ茶葉でも、抽出法で大きく異る。なのに「わずかな差」を比べるのは虚しい気もする。まぁ、そんなことを言う人は来場しないだろうけど。
※そして大量の紙コップが消費される
日本のお茶は素晴らしい
最近、日本茶が好きになっている。おもに緑茶だが、ほうじ茶や玄米茶、豆茶もいい。蒸したり、焙じたり、発酵させたり。日本茶だけでもバリエーションは広い。
茶道具もいい。たとえば焙烙(ほうろく)は、茶葉を少しだけ焙煎でき、すぐ急須に移せるよう取っ手に穴が空いていた。最高の一服を得るため手間を惜しまず、しかし手間を掛けない工夫を凝らす。日本っていいなぁ。
ふと思ったけど、同じような文化が世界各地にあるんだろうか? 日本が世界最高とは思わないが、一服のお茶にこれほど手間を払う民族も珍しいのではないか? 英国人は紅茶を愛するそうだけど、飲むのが好きなのか、淹れることも楽しんでいるのか?
いや、よそはよそ、うちはうち、だけどさ。
※茶葉を焙煎する焙烙(ほうろく)
※茶葉の香り
※インドはチャイを淹れる人と飲む人が同じだろうか?
飲むものより嗅ぐものとして
フレーバーティーのコーナーも見た。円筒形のアルミ容器がかわいい。カパッと開けて香りを楽しむ。茶葉でないものが混じっているけど、これ、飲んでも安全なの? 飲まずとも枕元に置いといて、目覚めに匂いを嗅いだら元気になりそう。傍から見たら危ない容器に見えそう。
※ぱっと見で紅茶が並んでいるとわかるだろうか?
※いろんなものが入ってる
今回の戦利品
嫁が買ったもの。地域限定デザイン缶(ココデシカ)シリーズ。20gは嫁の実家用で、あとで郵送した。50g缶は通販でも買えるそうだ。
※買ってきたもの
- 軽井沢りんご / 紅茶、ドライアップル、香料
- 50g限定ラベル缶入 (800円)
- 20g限定ラベル缶入 (500円)
- 軽井沢ロイヤルミルクティー / 紅茶、砂糖、香料、カラメル色素
- 50g限定ラベル缶入 (800円)
- 20g限定ラベル缶入 (500円)
※アムラックスでシャア・アズナブル展をやっていた
人混みに疲れたところで撤収する。
私は嫁の紅茶を飲んで、あれこれ言うだけ。
まぁ、気楽な立場だよね。