人知れず稼働中 / 用土の比例円筒分水堰
2013年 埼玉県 治水・利水用土に円筒分水があるというので、見に行くことにした。
観光地じゃないので道は整備されておらず、看板もない。GPSがなければ見つけられなかっただろう。比例円筒分水堰は小さく、水も湧きだしていなかったが、秘境の宝物を見つけたような興奮があった。やっぱ円筒分水はいいわぁ♪
かなり見つけにくい
大黒屋で見かけた観光パンフレットに円筒分水の記事があった。円筒分水が日本各地に作られたことは知っていたが、用土にあるとは思わなかった。かわせみ河原から十数分の距離だ。治水・利水ファンとしては無視できない。
iPhoneで航空写真を見ながら探しだした。私道のような細い道の先で、牛舎のわきにある。目指す住所は埼玉県大里郡寄居町用土304。草に覆われて最初は気づかなかった。やましいことをしているつもりはないが、急いで写真を撮った。
※ここ、通っていいの?
※ここにある
※側溝があるから気をつけて
比例円筒分水堰
金属板に「比例円筒分水堰」とある。比例って、どういう意味? 用土の比例円筒分水堰は、円良田湖(ダム)から地下トンネルで引いた水を3方向に分水しているそうだが、詳しいことはわからない。資料がほしい。川の博物館は地元を軽んじるな。
7月は水が湧きだすそうだ。動画で見たけど、おもしろそう。ちゃんと機能しているのはうれしい。
比例円筒分水堰
昭和二十八年一月十五日 竣工
埼玉縣知事 大沢雅一書
請負施工者 栗原建設工務所長 栗原政寛
※用土の比例円筒分水堰
※水位はぎりぎり
※角度を変えてもわかりにくい
※いいねぇ
わずかな探訪だったけど、満足した。円筒分水は素晴らしい。