貧しい味覚

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美味といわれているが、美味と実感できない食べ物がある。
たとえば、松茸。
たとえば、あわび。
たとえば、生牡蠣。
もちろんまずくはない。美味しいとは思う。
しかし大騒ぎするほどかな? テレビではタレントが大喜びしてるけど、どうにも嘘っぽい。
これらの食べ物は、ハッキリ言って高すぎる。そんな大金を払わずとも、ほかに美味しいものはいっぱいあるじゃないか……と思ってしまう。
「それはヒラくんが、本当に美味しいものを食べてないからだよ」
と取引先の偉い人に言われた。
てなわけで、その人が絶賛する店に連れて行ってもらった。1人3万円もの豪華コースである。これだけ高いと、「美味しくないはずがない」というプレッシャーがかかる
「すっごく美味しいですッ!」と答えつつ、それが本心なのかどうか、自分でもよくわからなくなっていた。
(私の舌は貧乏なのかもしれない……)
と、落ち込むことはなかったが、変なアコガレは捨てることにした。すると高い料理に幻滅するより、安い料理に感激することが増えた
いいのさ、舌が貧乏だって!
わからないものを、無理にわかる必要はない。


でも、もしかしたら……と思うこともある。

松茸

香りがたまらない、と言うけど本当かい?
食感はエリンギよりいいけど、数十倍の差はないだろ。焼いたものはまだしも、炊き込みごはんや土瓶蒸し、茶碗蒸しはふつうじゃね? 椎茸の方が美味しいぞ?

あわび

刺身、酒蒸し、ステーキ、炊き込みご飯などを試したけど、ただ肉厚の貝でしかない。同じ値段ならホタテをたくさん食べた方がよくなくね?

生牡蠣

牡蠣フライは美味しい。しかし生牡蠣のうまさがわからない。生牡蠣で美味しいなら、フライにした方がもっと美味しいだろう。だのになぜ、生で喰うのだ?
ほか、海老や蟹の味もよくわからない。
高いものほど、美味しさから遠ざかっていく。
「それはヒラくんが、本当に美味しいものを食べてないからだよ」
うーん、うーん、うーん。

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