いったん教育資料館にもどって、伝統芸能伝承館まで車をまわす。
相互の距離は、歩いて行けなくもないが帰りは面倒になるくらい。砂利の駐車場に車を止めると、森の中に建物が見える。受付は展示室をかねていて、能のお面などを見てまわる。伝統芸能に詳しくないので、よくわからないが、その先にある森舞台は素晴らしかった。

※登米町伝統芸能伝承館「森舞台」
伝統芸能伝承館・森舞台
登米は伝統芸能が盛んで、藩政時代から伝わる「登米能」や、「岡谷地南部神楽(おかやちなんぶかぐら)」、「とよま囃子」などが町民に受け継がれている。ここ、伝統芸能伝承館は、そうした地域文化の活動拠点として、1996年にオープンした。
奥にある森舞台は、そうした伝統芸能を披露する場所なのだろう。私たちが訪れたときはもちろん公演中ではなかったが、足を踏み入れると竹のざわめきと、ひぐらしの鳴き声が出迎えてくれた。気温が下がったわけではないが、涼しくなった気がする。

※森舞台

※あの壺は音響のためにあるのだろうか
黙して語る
登米にどんな伝統芸能があるのかは、正直、よくわからなかった。展示室に演能の写真やビデオ、衣装などの資料はあるんだけど、能を知らない観光客には敷居が高い。とはいえ、観光と伝承は異なる。観光客として求めるものと、地域の伝承に必要なものはちがうのかもしれない。
ただ森舞台だけが印象に残る。ここで、さまざまな伝統芸能が演じられた。そう思うだけで、興奮するものがあった。

※モリアオガエル?

※ざわざわわわ……
いいところだった──。
このまま昼寝したくなったけど、まだ旧登米警察署庁舎が残っている。よっこいせと立ち上がり、車に戻った。