煮え立った嫁

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夜、寝床で嫁が童謡を歌いはじめた。
「あわぶくたったー煮え立ったー
 煮えたかどうだか食べてみよう
 むしゃむしゃむしゃ
 もういらない」
疲れて寝付けず、ビールを飲んで酔っぱらった嫁は、壊れたレコードのように同じフレーズを繰り返す。うんざりした私はiPhoneで歌詞を調べた。
「そこは(まだ煮えない)だよ。
 (もういらない)じゃ終わっちゃうでしょ」
「あぁ、そうか」


正しい歌詞で嫁が歌いはじめる。鬼の役も自分でやってる。
「あわぶくたったー煮え立ったー
 煮えたかどうだか食べてみよう
 むしゃむしゃむしゃ
 まだ煮えない」
「あわぶくたったー煮え立ったー
 煮えたかどうだか食べてみよう
 むしゃむしゃむしゃ
 もう煮えた」
「戸棚にしまって 鍵をかけて ガチャガチャガチャ
 おうちに帰って、お布団ひいいて、
 ねーまーしょ!」
(トントントン)
 何の音?
(風の音)
 あーよかった♪
(トントントン)
 何の音?
(おばけの音…)
きゃーーーーーーー!!!
と騒いで、嫁は私を蹴りまくる。酔いがまわって楽しそうだが、もういらない。寝かせてくれ。

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