高松市内に入る前に、豊稔池ダムは見ておきたい。
高松自動車道・大野原ICを降りて、山中を走ること20分。豊稔池遊水公園に出た。その奥に山岳要塞のような豊稔池ダムが見える。ものすごく大きなダムではないが、ヨーロッパの古城のような外観は印象的だ。

※豊稔池ダム
豊稔池ダム(豊稔池堰堤)
日本最古の石積式マルチプルアーチダム。この形式のダムは日本に2つしかない。1つは宮城県仙台市の大倉ダムで2連で、5連は豊稔池ダムのみ。貴重な形状から、国の重要文化財(建造物)に指定されている。

※水位は低い

※堤体の底から向こう側が見える
親父が訪れた豊稔池ダム
今は寒々しいが、毎年7月の「ゆる抜き」行事は観光客で賑わうらしい。「ゆる」は取水管の方言で、つまり放水のこと。親父の旅日記によると、5月22日にも放水が行われていたようだ。

※親父が撮影した豊稔池ダム (2006年5月22日)

※5つの洪水吐からドーッと水が流れ落ちている
堤体に近づいてみた
公園から堤体に渡ってみる。観光客が増えたら柵ができちゃうかもしれないな。私がトリガーにならないよう、注意して歩く。転んで怪我するのは馬鹿らしい。

※堤体に近づいてみた

※ぬめりもにおいもない
登ってみよう
堤体の右側に細道で天端に登る。豊稔池は大きいが、すっかり涸れていた。露出した湖面に圧倒される。

※涸れた豊稔池

※上流部はコンクリート補強されている

※天端から魚眼撮影

※旧土砂吐樋門と旧中樋取水口
香川県は昔から雨が少なく、農業用水の確保に苦労してきた。そのため豊稔池ダムへの期待は大きく、地元住民が多大な協力をしたことで、わずか4年で完成したそうだ。古い石積みには、そうした想いが込められている。