取引先で打ち合わせをしていると、突然、照明が落ちた。
停電ではない。
この会社では、毎日12時になるとフロアの照明を一斉に落とすんだって。省エネ対策らしい。日中とはいえ、フロア内はけっこう暗くなる。見ると、液晶モニタの灯りをたよりにお弁当を食べている人たちがいた。
照明をつけることが禁じられているわけではない。
ただ、上司に承諾をとるのが面倒なので、みんな我慢しているらしい。そもそも照明を落とすことも、事前の周知はまったくなし。「省エネ対策のため、トップオーダーで決まった」という話も、じつは下々のうわさでしかない。
「いつまで続けるんです?」と私は訊ねた。
相手は肩をすくめる。
夏が終わるまでかもしれないし、永久に続くかもしれない。
とにかく「上」の考えはわからないから、不都合がないかぎりは従うそうだ。暗がりでお弁当を食べるのは、不都合じゃないのだろうか?
暗いので打ち合わせは中止して、飯を食いに行くことになった。
まぁ、その、なんというか、みなさん従順ですね。
あるいは、私が細かいことを気にしすぎなのか……。