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作家と読者

ずいぶん前に、とある掲示板で見かけたトピックを思い出した。たしか、こんなことが書いてあった。「そもそも作家と読者が仲良くできるはずがない。 それは、ホームページが与えた幻想に過ぎない。」「名著を読んだら、著者には会うな。 作品は、作品だけで...
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作家と編集者

とにかくなにか作品を発表してみたかった。最適な書式を見つけ、習得することが、最大の課題だった。しかし今は、新しい問題に直面している。最初は苦労した1,000文字ルールだが、なんとなくコツがつかめてきた。わかってくれると思うが、1日1本ずつ公...
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日常と非日常

友人Aより、励ましのメッセージが届いた。曰く、「ショートショートより、通常日記の方がオモシロイ」そうだ。伊助の日記は、ありふれた日常の中でなにかを発見したり、理解する話が多い。友人Aは、こうした「日常の中にある非日常を描いた話」がお気に入り...
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自分を知りたい

ショートショートをお送りしております。番組はまだ続きますが、ここで著者の独り言などを少々......。私は、自分が何者であるかを知りたい。なにができるのか、どこまで行けるのか、なにを残せるのか?最初に5本のショートショートができたときは、発...
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S氏が持てあます日常

今夜はS氏と呑んできた。S氏は42歳。2年ほど前まで我が社に勤めていた人物である。とある事情から、資産収入が支出を上回ったため、退職して、引退生活に入った。──40歳で引退。なかなか聞かない話である。そのS氏が呑みたいと連絡してきた。なにか...
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考えること、書くこと、完成させること

私は、考えることが好きだ。なにかが見えると、その色、相、質、意義などについて考えてしまう。なにも見えないときは、なぜ見えないのかを考える。考えることは楽しい。スポーツマンは、身体を動かすことが快感であるように、私は脳みそを動かすことが快感な...
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外部記憶装置

──私の妻は、物忘れがひどい。ときおり病気ではないかと思うほどだ。いや、ほんとうに病気なのかもしれない。病院で診察してもらって、「奥さんは10年前から痴呆症ですね」と診断されても、「やっぱり!」と指を鳴らしてしまうだろう。短期記憶も問題だが...
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図書館の利用条件

みなさんは図書館を利用してますか? 私は利用してる。すっごく便利だね。とはいえ、私も利用するようになったのはつい最近。ここ2年くらいの話。それまでは......欲しい本があればAmazonで買っていた。本を買うと、こんな悩みがつきまとう。財...
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元も子もない

「お金がないから、昼飯を削ってます」という若者がいる。しかし、身体を壊したら元も子もない。治療費は別にしても、体調を崩せば集中力がにぶる。ミスも増える。ミスを取り戻そうとすれば、無理がたたり、さらにミスが増える。ミスを放置しておけば、評価(...
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缶詰の味

ミートソースの缶詰を買うため、スーパーに行った。売り場には、多種多様な缶詰が並んでいる。どの缶詰にも、うまそうな調理例の写真がプリントされている。「うーん。こっちの方がうまそうだ。」「いや、これも捨てがたいな。」1つずつを手に持って、比較し...
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食の冒険家、自重せよ

「同じものばかり食べずに、いろんなものを試してみるんだ。」親父はそう教えてくれた。子どものころ、親父に連れられて焼き肉の食べ放題に行ったときの話。幼い私は目に付いた好物をがぶがぶ食べて、あっという間に満腹。親父が焼いた肉がうまかったけど、腹...
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残す勇気

──私は食事を残さない。「出てきた料理は黙って食べる。それが男というものだ。」親父はそう教えてくれた。ゆえに、食事を残すヤツはきらいだ。やれ○×は苦手だの、やれ好みじゃないだの騒いで料理を残す。これは一種の犯罪だ。「食べ物をなんだと思ってい...
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頂上疾走

──1999年(29歳)。取引先の部長さんがこんなことを言い出した。「伊助くんは仕事はできるが、人としての面白味に欠けるな。 ゲームだ。プレステを買いたまえ! そして、おれと同じゲームをやろう!」「プレステを買わなければ、取引を打ち切る」と...
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いきなりプリン

先日、友だちと寿司屋に行った。といっても回転寿司だけどね。寿司を食いながら、友だちがこんな話をした。「バイト連中を連れて、寿司屋に行くことがあるんだ。おれのオゴリで。 その中に、いきなりプリンから注文する女の子がいるんだ。 別に緊張している...
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引き潮のとき

かつて、駅には改札員がいた。一日中、改札鋏をカチャカチャ鳴らして、膨大な量の切符をさばいていた。客から切符を受け取り、切って、また返す。放り込まれた切符を見て、料金を確かめる。問題があれば呼び止め、必要なら追いかける。それは、とてもたいへん...
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サブリミナル

『ゼイリブ』という映画を観たことがあるだろうか。現代社会は、じつは宇宙人によって支配されている。宇宙人は、街頭広告や雑誌、お札などにサブリミナルメッセージを書き込み、地球人の思考能力を奪い、消費主義者にしているのだ……という話。とにかく着眼...
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スイッチのスイッチ

思考のスイッチを切れば、悩みも苦しみもない機械になれる。でも、人間でいたいから、スイッチを切れない。自分で切りたくないし、誰かに切られたくもない。私は経営者なので、人を雇って仕事をしてもらっている。私がプロデュースする仕事は、つねにクリエイ...
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N氏の注文

アメリカの宅配ピザは、オーダーメイドが基本らしい。日本のように、「○×デラックス」とか「○×ミート」といったセットじゃなくて、生地や具材を1つずつ自分で選ぶのが主流だそうだ。「だって、セットだと自分の嫌いなものが入っちゃうでしょ」と、N氏は...
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N氏の教え

「流れに身を任せるんだよ」と、N氏は言った。(なんに? 宇宙の大いなる氣の流れか?)と、つっこみたくなるほど、N氏は神々しく見えた。N氏はラッキーマンである。本人も自覚している。──たとえばこうだ。打ち合わせがあるのに寝坊してしまった。20...
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頭のスイッチを切れ

19歳のとき、食品工場でバイトしたことがある。それは、ものすごーく単調な仕事だった。工場は機械化されているから、人間は「機械にできないコトをする」と思うだろうが、実際には違う。「まだ機械化されていない部分を人間がつないでいる」にすぎない。た...
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N氏の憂鬱

私の友人に、起業したプログラマがいる。彼のことを仮にN氏と呼ぼう。N氏は今、びみょーな立場にいる。ただ座っているだけで、高給がもらえるのだ。もう少し説明しよう。N氏は、大企業のSEとして招聘された。その企業内に席が用意され、毎日出社している...
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ネタバレ

日記で読むヒラ太郎は、やたらと健康志向だ。しかし現実はちがう。私は健康ではない。健康になりたいと願っている凡人に過ぎない。──私は、痛みに鈍感らしい。多少の障害があっても、「なにくそ!」と踏ん張ってしまう。医者がいうには、厄介なタイプらしい...
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実感できる健康

日記で読む「伊助」は、やたらと健康志向だ。ウォーキングしたり、玄米を食べたり、禁煙したり……。だが、現実の「私」はちがう。私は肥満である。ぷっくりおなかが出ている。あぁ、お恥ずかしい。これを改善するため、いろんな生活改善を試みているが……効...
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千の貌をもつ善意

仕事で、いやーなヤツに出会った。おかげで、週明けから余裕がなくなり、日記が更新できなかった。まったくもって不本意な展開だ。いろんな事情があって、この仕事は断れない。我慢するだけの価値がある。……なんだけど、ムカつく相手だ。殴ってやりたい人間...
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歩いてみよう

果実をとる方法 【鳳凰篇】文章を書き始めたのは、高校2年(1987年/16歳)の頃だ。もう、人生の半分以上(18年)を費やしたことになる。それだけの時間をかけて、ただの1篇も完成していないのかというと、そうでもない。友人Gと共同執筆していた...
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本心を言ってみろ

果実をとる方法 【涅槃篇】Gはいま、新しいアプローチを試みている。どんな試みなのか、うまく進んでいるのか?詳しいことは知らないし、知っていてもここには書けないだろう。私はただ、応援するだけだ。──私はただ、応援するだけ?そんなことはない。私...
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ガソリンがない

果実をとる方法 【虚空篇】業務は軌道に乗ってくると、私の出番は減っていった。やがて、出社せずとも仕事がまわるようになる。もちろん、完全に手放しできるわけではないが、それなりの自由を手に入れた。そんな私の前に、分岐点があらわれた。  A.もっ...
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拘束に生まれ、自由に死す

果実をとる方法 【独覚篇】どうすれば果実を手に入れられるか?果実の前には、2つの関門がある。すなわち、拘束と自由だ。拘束される(多忙になる)と、好きなことができない。しかし自由があれば、なんでもできるわけじゃない。このあたりが、このシリーズ...
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All or Nothing

果実をとる方法 【青嵐篇】自由を使いこなせなかった私は、その自由を売り渡すことにした。つまり、就職したわけだ。すると今度は、自由がまったくなくなってしまった。社会人になることが、これほど不自由なこととは思わなかった。アニメやゲームを楽しむ時...
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自由の使い方

果実をとる方法 【外伝】──1997年(26歳)。私はマルチメディアスクールの教務主任になっていた。一方、Gは翻訳家からライターに転身していた。仕事を経験し、そこそこの貯金ができたと見るや、Gは捨て身の作戦に出た。家を出て、小さなアパートを...