例外マニア

2004年 哲学 賛成か反対か
例外マニア

私とG、そしてMは友だちだった。
よく3人で遊んでいた。
だから私は、Mに忠告(救援)すると決めた。

しかしGは、Mへの忠告(干渉)は無駄だと言った。
(友だちであっても、忠告はしない。)
それがGの哲学だったし、この場合は正解だった。

そのGも、私への忠告はしてくれた。
Gはなぜ、私に忠告してくれたのだろう?

──例外もあるさ。
(友だちに忠告しないが、親友には忠告する。)

その意味がわかったのは、ずいぶん後だった。
むしろ、この忠告によって、私とGは親友になったといえる。

人間社会には「おおよそこれが正しい」という一般論がある。
ところが、どんなものにも例外がある。
その例外の中にこそ、素晴らしいものが隠されているように思う。

「そんなこと、しない方がいい」と言われてもやる。
「いいから黙ってやれ」と言われても考える。

一度、知ってしまった例外の味は格別だった。
どうやら私は、例外マニアになってしまったようだ。

──え、なに?
そんなことをしても、幸福にはなれない……だって?

「例外もあるさ。」

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