RELOADED

2004年 哲学 無力感
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「学習性無力感」は伝染する。

上司の命令にウンザリしている人は、やはり部下にも「上司の命令だからヤレ」と命令する。部下はウンザリして、"どうにもならない"と学習する。

横方向にも伝染する。
"どうにもならない"ムードを蔓延させて、新人や同僚を仲間にしていく。みんなで絶望にひたろうとする。

こうして、上から下まで会社全員が、「仕方がない」「やむをえない」「どうにもならない」を連発するようになる。
みんな犬Bとなって、電流に耐えつづけるだけになる。

──これでいいはずがない。

逆に「効力感」も伝染するはずだ!

自分が世界に影響できるという実感。
なんとかなる、なんとかできるという手応え。
みんなが「効力感」を得れば、世界は大きく変わるだろう。

みんなが社長になればいい。
上も下もない。自分で自分を導いていく。
1人1人が独立した組織形態を作れば、みんながハッピーになれるはず。

そう信じた私は、浸食を開始した。

「ワかれ! ワかれ! ワかれ!」

「カわれ! カわれ! カわれ!」

──強い拒否反応が起こった。増殖できない!?

私は「救世主」ではなかった。
どうやっても、みんなを変えることはできない。
(どうにもならないのか!?)
無力感に囚われる。

そして、気づく。
私が目覚めたと思っていた世界もまた、学習性無力感の内側だったのだ。

. . . To Be Continued

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