眠れない夜

2005年 社会 仕事
眠れない夜

──なんてこった。
仕事が気になって、眠れない。
阿呆な話、断った仕事まで気になってやがる。
……まいったな。

私の場合、頼まれた仕事を頼まれたとおりにやるだけじゃ駄目だ。

  相手の意表をついて、感激させること。
  この仕事を、次の仕事につなげること。
  この仕事によって、これからの仕事がラクになること。

    100円もらって、120円の価値があるものを作る。
    それを売りつつ、類型の注文をとる。
    同じものを、これからは80円で作れるように整備する。

仕事はパズルみたいなものだ。
だけど、ふつーのパズルじゃない。
同じピースを使っても、ちがった絵図が作り出せるんだ。
そこにあるものを組み合わせて、思い通りの未来を描き出す。
それが楽しい。
それが仕事の醍醐味だと思う。

なんだけど……今回はちょっと難しい。
うまく組み合わせると、壮大な絵図になるはずなのだが……。
いかんせんピースが多すぎる。
しかも個々のピースが、ユークリッド幾何学から逸脱してやがる。
処理が追いつかない……目がまわる。

眠れないのは、今日という日に未練があるからだ。
すべてを出し尽くしていれば、今ごろ、ぐっすり眠れているはず。
足りない分は、いまから補完しておこう。