まだ終わらんよ
2005年 生活 仕事私の画像には「33」と書かれている。
これは、私の年齢を意味している。
坂本龍馬は、33歳の若さで散った。
ヤン・ウェンリーが亡くなったのも、33歳だった。
そして私もいま、33歳。
ずっと先だと思っていた年齢に、もう到達している。
──マイッチャウよね。
歳をとったことを嘆いているわけじゃない。
自分の小ささを嘆いているのだ。
まだ、なにも成し遂げていない。なにも変えていない。
それが悔しい。
◎
ここだけの話、私は大きな仕事をしたいのだ。
世界を革命したいのだ。
恥ずかしながら、そう思っている。ナイショだぜ。
なので、実在するか否かによらず、革命児には憧れる。
いや、憧れるばかりじゃなくて、こう考えてしまう。
(彼/彼女にできて、私にできないことがあるか?)
実際、彼/彼女たちは特別な能力者じゃない。
2本の手、2つの目、1コの脳ミソなどの1セットのみ。まったく同じ人間だ。いや、集められる情報量や自由時間、移動範囲などを考えると、私たちの方が圧倒的に優位だろう。
にもかかわらず私たちは、先人たちの遺産を消費するだけでいいのだろうか? 未来になにも残さなくてよいのだろうか?
◎
「一生一品」という言葉がある。
読んで字のごとく、「一生に何か一つ、本当に納得のいくものを作ろう」という心意気を伝えている。
和菓子の世界では有名な言葉だ。
私が胸に秘めている言葉でもある。
まだ間に合うさ。まだ終わらんよ。
この手は、もっと素晴らしいものを創れるはずだ。
まずは、33歳のうちにできることをやっておこう。
私は明日、34歳になるのだから。