ビニールは喰えない
2005年 生活 健康我が家は自家製パンを焼く。
しかし、パン屋のパンも大好きだ。
パンの種類はじつに豊富で、自分たちで作れるパンなどごくわずかだ。珍しいパン、特殊なパンは、やはりパン屋で買った方が美味しい。
こうして覚えた味を家で再現するのが、私たち夫婦の趣味でもある(結果は別として)。
それはさておき、ビニールだ。
なぜにパン屋は、あぁも丁寧に包装してしまうのだろう。
そりゃ、確かにパン同士がくっついて、油やケチャップが移ってしまうのは悲しい。だけど、だけどだよ……あのビニールの量はないだろう。店員のお姉さんが、じゃんじゃんビニールを消費していくさまを見ると、えもいわれぬ気持ちになる。
ビニールは喰えないんだ。喰えないものを売らないでくれ!
先日、ふと立ち寄ったパン屋さんは、パンを紙袋に入れてくれた。
紙袋が、ビニールよりも環境にいいかどうかは知らない。
ただ、気分はよかった。
家に帰って開けてみると、パンの油やケチャップが紙袋に染みていた。
その紙袋をビリビリ破いて、私たちはパンを食べる。
食べ終わったら、紙袋をクシャクシャにまるめてゴミ箱に棄てた。
なんだか、ちょっぴりシアワセだった。