モデルの世界

2005年 娯楽 カメラ
モデルの世界

ここに、1つのゲームがあると思いねぇ。
あなたは、かわいい女の子だ。「グラビアアイドル」になろうと思っている。
あなたは事務所に登録して、写真撮影のモデルや、イベントのコンパニオン、キャンペーンガール、レースクィーンといった仕事をもらう。認知度が低いと、レベルの高い仕事はもらえない(一部、例外あり)。

こういう仕事をしていると、「カメラ小僧」という人たちが集まってくる。というか、集まってくれないと、仕事にならない。彼らは、イベントに参加してくれるし、撮影会ではお金を払ってくれる。カメラ小僧(=ファン)とは、つまりお客さまなのだ
より多くのカメラ小僧が集まれば、イベントや撮影会は大成功になる。事務所は喜び、あなたの認知度はアップ。よりレベルの高い仕事をまわしてもらえる。

カメラ小僧は、いい写真が撮れると、アルバムとして進呈してくれる。気に入った写真があったら、次のイベントでは目線を送ってあげよう。手を振るのもいい。カメラ小僧は喜び、さらにいい写真を撮影してくれる。
熱心なファンは、地方のイベントにも来てくれる。認知度が低くなる地方では、あなたの名を呼んで、盛り上げてくれるカメラ小僧はありがたい存在だ。
ほかにも、あなたの公式サイトを運営したり、名刺を作ってくれたりと、さまざまな支援活動をしてくれる

ゆえに、カメラ小僧(=ファン)は大切な存在だ。
「キモーイ!」とか言っている場合じゃない。それに、カメラ小僧だって馬鹿じゃない。愛想がなければ離れていってしまう。メールをもらったら、こまめにレスしよう。ファンを無視してモデルの仕事は成り立たない
かといって、あんまりサービスしすぎるのもヤバイ。勘違いする人、粘着気質のファンに捕まると、ややこしいコトになる。

美人といっても同じ人間だ。目鼻の作りに、大きなちがいはない。
ただ、キレイなだけで“上”に行けるはずがない(一部、例外あり)。多くの場合は、地道なファン活動に支えられて、チャンスを掴むのだ。
そこには、「駆け引き」がある。
無意識でもなんでもいい。とにかく自分の魅力を引き出してくれる相手を見つけ、その心を掴むこと。掴みつづけることが必要だ。
これこそが、真の「魅力」であり、顔や身体の美しさと同じか、それ以上に重要な資質と言えるだろう。

このゲームを「特殊だなぁ」と言えるだろうか?
あなたが属するゲームにも、同じようなルールがあるはず。
そして、すべての行為に下心と打算があるわけじゃない。

つまり、そーゆーことなのだ。