サブリミナル

2005年 政治・経済
サブリミナル

『ゼイリブ』という映画を観たことがあるだろうか。
現代社会は、じつは宇宙人によって支配されている。
宇宙人は、街頭広告や雑誌、お札などにサブリミナルメッセージを書き込み、地球人の思考能力を奪い、消費主義者にしているのだ……という話。
とにかく着眼点がいい。
「上質のB級映画」なので、観ておいてソンはない。

……で、写真を見てくれ。
どう思う?
こんなシールが、売り場全体を埋め尽くしているのだ。

同じ情報が繰り返されると、それがあることをなんとも思わなくなる。目に見えているけど、脳には映らない。しかし脳は、そのメッセージを読んで、記憶し、行動に影響を与えてしまう。
洗脳の初歩である。

「脂がのっています」「脂あります」といった視覚情報。
「体にいい」「今が旬」といった付帯情報。
「とんかつ用」「生姜焼き用」といった調理情報。

どうしても食材ではなく、シールの方を見てしまう
そして、そのメッセージに影響されてしまう。
「脂がのっているなぁ」とか「体にいいなぁ」とか、やっぱり「生姜焼き用はちがうなぁ」とか、根拠なく思ってしまう。

……すっかりスーパーに支配されてますよ。

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