缶詰の味

2005年 生活 スーパーにて 健康
缶詰の味

ミートソースの缶詰を買うため、スーパーに行った。
売り場には、多種多様な缶詰が並んでいる。どの缶詰にも、うまそうな調理例の写真がプリントされている。
「うーん。こっちの方がうまそうだ。」
「いや、これも捨てがたいな。」
1つずつを手に持って、比較していく。

はたと気づく。
缶詰の外観(写真)を比較して、どうするんだ?

当たり前だが、缶詰は密封されていて、中身は見えない。
缶詰の味は、開けて、食べてみなくちゃわからない。
それでも比べたいなら、成分や内容量、値段をチェックすべきだ

にもかかわらず、缶詰の外観(写真)ばかり見ている。
しかも、家で食べるときには外観(写真)なんて忘れているから、いつまでも味と外観が一致しない。
「これって、食べたっけ? どんな味だったっけ?」
「うーん、覚えてない。もう1回、買ってみましょう」
というヤリトリを繰り返す。まったくもって不毛だ。

私は超能力者じゃないから、触っただけで味がわかるわけじゃない。
なので外観による「うまそうなイメージ」を無視することはできない
──それは仕方のないことだ。

なんだけど、なにかが引っかかる。
缶詰をもちながら、そんなことを考えてしまった。