勇気はあるか?

2005年 社会 男と女
勇気はあるか?

本日の「トリビアの種」をご覧になりました?

街で女性がからまれたとき、
「電車男」のように助けてくれる
秋葉原の男性は100人中69人。

──例によって、実際に試していた。

メイド喫茶の看板に誘われて、アキバ系オタクが路地裏に入っていくと、美女がチンピラっぽい男にからまれていた。目で助けを求める美女。ちょっと強そうな男。周囲に人はおらず、彼女を救えるのは自分しかいない。

この状況で、100人中31人が見て見ぬふりをしたが、69人は助けようと行動した。
これって、すごくないか?

現実のオタクは臆病で、おびえる女性を見ても無視してしまうだろう。ふつうはそう考える。番組でも、いくじのないオタクを印象づける構成になっていた。だが、実験には逆だった。多くのオタクは、勇気ある者たちだったのだ

同じ実験を、新宿や渋谷で一般の男性を対象にやってみればおもしろかっただろうね。私が想像するに、一般の男性はもっと臆病だと思う。実際に助けようとする男性は100人中10人もいないのではあるまいか?

身を挺して、おびえる女性を助ける。

こんなロマンチックな行動をとれるのは、オタクしかいない
無謀とも思える活躍を見て、「なんらかの打算がある」とか「自分に酔っている」と笑うのは卑怯だ。
しない善より、する偽善の方が価値があるに決まっている。
私はなんだか、とっても感動してしまった。

──私なら、どうするだろうか?
女性を助けようとするか? それとも見過ごすか?
これはもう、その状況になってみないとわからない。あんがい、自分が思っているのと反対の行動をとってしまうかもしれないからね。

そんなことを妻と話していたら、こう言われた。
「旦那さんは、こういう状況では助けようとしないでね。」
「なんで?
 女性としては、助けようとする男の方がカッコイイだろ?」
「カッコイイというより、馬鹿だよ。
 危険を理解できない男性と結婚したと思いたくないもん。」

......女にはロマンがないな。