プロの死角

2005年 政治・経済 パソコン 仕事
プロの死角

私はWebデザインを仕事にしているが、blog には詳しくない。
※ここで言うblogとは、Movable Typeやココログ、Livedoor Blog などのツールのこと。

そもそも blog は、プロの力を借りずにサイト運営するツールだ。
だから、仕事でblog を扱うことはなかった。より高機能な商用CMSを導入したり、類似のプログラムを開発することはあっても、一般的なツールに触れる機会はない。
周囲を見渡しても、なにかしらのblog をやっているのは、Webデザイナーより普通の人の方が多い。

パソコンに詳しい人ほど、パソコンで年賀状を出さないと聞くが、それにに似ている。プロ仕様の難解なツールは使いこなすくせに、お母さんでも使えるような統合ソフトには馴染みがうすい。極端に難しいことばかりに精通して、ふつうのことができなくなっている
「好きこそものの上手なれ」でプロになったのに、いつの間にやら「紺屋の白袴(こうやのしろばかま)』というわけだ。

……で、blog をやってみているわけだが、みんな、スゴイね。
Webデザイナーでもなんでもない人が、各種プラグインやフリーのスクリプトを駆使して、とんでもないサイトを運営している。よく見るとおかしな部分もあるけど、そんな細かいところを気にするのはプロくらい。つまり、ほとんどすべての人にとって問題ない、クオリティの高い仕事が、たくさんあるのだ。

軽く……いや、けっこうヤバイね。

技術が進歩して、プロとアマの境界はますます薄れていく。プロはいっそう努力しなければ、うるさいだけの役立たずになってしまうよ。

精進せねば