オンデマンド地獄 / ぽすれん

2005年 娯楽 メディア規格
オンデマンド地獄 / ぽすれん

私の友人Mは、「ぽすれん」をやっている。

私にCATV(ケーブルテレビ)の魅力を教えてくれたのが、彼だった。大量の番組をローテーション放送してくれるCATVにも飽きた彼は、さらにオンデマンド性が高い「ぽすれん」にハマった......というわけだ。

ぽすれん

新種のレンタルビデオサービス。サイトで指定した番組(DVD)が、自分の家に配送される。見終えたら、ポストに投函。わざわざ店舗まで返却に行く必要はない。
また、レンタル期間というものはなく、何ヶ月でも借りていられる。延滞料も発生しない。ただ、同時に借りられる本数に制限があるため、返却しなければ次の作品を見られないだけだ。
1本いくら、という概念もない。契約期間内なら何本でも借りられる。それこそ、毎日新しいDVDを見つづけることも可能だ。

友人Mは、2日に1本くらいのペースで鑑賞しつづけている。かなり早い。彼の予約表はつねに100件ちかい作品が並び、次から次へと配送されてくる。リストを拝見したが、知らない作品ばっかりだった。もう手当たり次第に見ているのだろう。
もはや、リストの全制覇を狙っているとしか思えない

M自身は、この鑑賞スタイルを楽しんでいるようだ。
本人が楽しんでいるのだから、他人がとやかく言う筋合いはない。
しかしなんというか......考えてしまうよ。

オンデマンド(好きなときに好きなものが見られること)は、幸せなのだろうか?