孤食

2005年 社会 孤独
孤食

個食とは、家族がちがう時間に、個別の食事をとること。孤独な食事なので、孤食とも書く。「こしょく」で変換すると、「個食」だけでなく「孤食」も候補に出るのには驚いた。それだけ一般化したってわけか……。

「個食化が進んだ」というと、「コンビニやスーパーなどで売られる食品が1人分や1食分に小分けされるようになった」と解釈していたが、その背景には生活習慣の変化がある。

  • 家族(夫婦)と同居しているのに、ひとりで食事をする人が増えた。
  • オフィスでも、コンビニ弁当などを自分の机で食べる人が増えた。
  • 孤食では、主菜・副菜を揃えにくい。
  • 生活習慣病になりやすい。
  • 他人と歩調を合わせることが苦手な人が増えた。

精神面の影響としては、「会食不能症」が挙げられる。
ひとりだと食事ができるのに、他人が一緒にいると食べられない、吐いてしまう、おなかの調子が悪くなる……といった症状が出る不安神経症の一種だ。

──もちろん、それぞれ事情はあるだろう。

「集団行動はわずらわしい」
「アレルギーがあるから」「趣味嗜好がちがうから」
「食事の時間くらい、自由に過ごしたい」
「仕事の都合だから、どーしようもない」
「無理に食事を合わせると、太ってしまう」
「それは命令ですか?」

個(孤)食は、個(孤)人の自由であり、権利だ
他人がクチ出しすれば、人権蹂躙と訴えられるだろう。

だから、なにも言わない。言わないが、「なんだかなー」と思う。思うので、日記に書いておく。

私は逆に「孤食不能症」かもしれない。
ひとりで食事をするくらいなら、飢えていた方がマシだと思う。

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