わいわい食事

2006年 生活
わいわい食事

もともとオフ会のつもりで開催したわけじゃない。

単に火鍋を食べたかったのだ。火鍋は、人数がいないと注文しにくい。1人鍋やレトルトという選択肢もあったが、やっぱり本格派の味を楽しみたい。だから人を募ったのだ。

そういえば前回も、手羽先唐揚げを食べることがテーマだった。
最初に食べるものが決まって、それを食べたい人が集まった。なので、まずは料理に注目する。料理の見栄え、匂い、味わいを話し合う。
「これが○×か」「どうよ、どうなのよ?」「ペイン!」
「これ、食べてみて!」「ぶほっ!」「それ、なに?」
といった会話で盛り上がっていく。

当たり障りのない料理だったら、こんなに盛り上がらなかっただろう。騒いでいるときは気づかなかったけど、料理が人の心をつないでくれたと思う

──8人の人見知り。それはうそじゃない。
「1対1で会いましょう」と言われたら警戒しちゃう。会話が目的だったら、緊張しすぎてギクシャクしていただろう。
真っ正面から向き合うのは苦手なのだ

しかし食べることが目的だから、警戒心はやわらぐ。会話のキッカケも掴める。
料理が主役で、みんなはワキ役。
視線が集中しないワキ役だからこそ、思いっきりハメを外せたような気がする。

同じ効果は遊園地や映画でも得られるが、料理の方が共感しやすい。
その中でも「鍋」は、極めつけの料理だったと思う。

みんなでわいわい食事をする。

それはとても楽しいことだった。また、開催したい。でも料理が主役だよ。料理にスポットライトが当たっていると思うからこそ、気兼ねなく話せるのだから!

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