生さば寿司

2006年 食べる 食べる
生さば寿司

今夜は『生さば寿司』を食べた。

福井県にある「萩」という店は、ネットで注文を受け付けて、商品を配送する仕組みを考えた。「これにより、ほとんど生のさば寿司を提供できるようになった」とテレビで紹介されていた。
賞味期限は36時間。届いたその日に食べなければならないそうだ。
興味を引かれたので、注文してみた。

さば寿司

鯖(さば)を使った棒寿司の一種、または鯖のなれ寿司のこと。塩・酢で〆めることによって、日持ちをよくしていた。若狭(福井県)の郷土料理として有名。

2004年末、京都で本場のさば寿司を食べた。めちゃめちゃ酸っぱかった。日持ちをよくする必要性が薄い現代において、この調理法はどうなんだろうと思った。こうした背景もあって、生さば寿司に興味があったのだ。

食べてみた。
なるほど、酸っぱくない。分厚いさばがイイお味で、食感も楽しめる。比べると、酢飯がちょっとキツイかな? いや、キツくはない。さばが美味しいので、酢飯が邪魔になってしまうんだ。このさばを醤油につけて、ごはんで食べてみたくなりましたよ。「べらぼうにウマー!」というわけではないが、いい経験をさせてもらった。

考えてみると、おもしろい。

ほとんど〆ない生さば寿司なんて、地元でなければ食べられない。それを東京の、しかも一般家庭の食卓で楽しむなんて、江戸の昔はもちろん、数年前でも考えられなかった。
若狭湾の鯖も、板前の技術も、搬送経路もあった。ネットがそれらをつないだといえる

(楽しい時代に生きてるなぁ......)

もぐもぐ食べながら、そんなことを考えた。
ごちそうさま♪