祭りパワー

2006年 社会
祭りパワー

堀江氏の騒動でわかったことは、日本人は祭りが好きなんだなってこと。

ここでいう"祭り"とは、ある特定の事柄を多人数で集中的に取りざたすること。その方向性は問わない。みんなで持ち上げることともあれば、こき下ろすこともある。より多くの人が共感しやすいネタであるほど、祭りの規模は大きくなる。

堀江氏は、この祭りパワーを利用して会社を上昇させていったと思う。
「あなたも祭りに参加して、盛り上がりませんか?」
登場した当初は拒否感もあったが、やがて協調するものが増えてきて、祭りとなる。それがなんであるか、どんな意味があるかはおざなりで、とにかく騒ぎはじめる。

先週、このパワーが反転した。
騒いでいるのは同じ、方向が反転しただけだ
あるインタビューで、「正義の鉄ついが下ったんだ」と答える人がいた。この人は、堀江氏の失敗でなにかトクをしたのだろうか? 関係ない他人の失敗を、なぜ喜ぶのだろう?

祭りに参加するかどうかは、個人の自由だ。
一緒になって楽しむのもいいし、冷静に対処してもいい。どっちが賢いという話じゃない。ただ、目の前で行われている事象が祭りであるかどうかは、判別しておいた方がいい。

自分の損得に関係ないことを(あるいは関係している以上に)、熱狂的に騒いでいたなら、それは祭りだ。

まぁ、祭りはいつも楽しい(興奮しやすい)ものだけどね。

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