癒しの世界
2006年 政治・経済 考え事世の中、癒されすぎだと思う。
街には癒しグッズ、癒しショップ、癒しフードがあふれている。
だれもかれもが癒しを求めて、散財を重ねている。
自分へのご褒美? 自分以外へのご褒美があるのかと問いたい。
癒される人ほど、疲れやすい。
たとえば、癒しアイテムを買ったとする。すると次も同じか、それに類するモノを買うことになる。癒しは生活の一部となり、そこから抜け出せなくなる。
いくら癒してもキリがない。これじゃ麻薬とおんなじだ。
朝な夕なに癒しが必要なほど、つらい目に遭っているのか?
もしそうなら、癒しチョコなんか買わずに、転職の準備をした方がいい。地獄で堪える工夫をするより、そこから抜け出す努力をするべきだ。
強くなるために、前へ進むために、癒されているんだろう?
あんたはそんなに疲れてない。
疲れるほど頑張ってない。歯を食いしばって、もっと頑張ってみろ。全力を出し切ってみろ。余力を残しておいて、癒しを求めるなよ!
素敵に生きた日はぐっすり眠れるさ。それこそが、癒しなんだ!
……と思っていた。
◎
しかし最近は、そうも言ってられなくなった。
悔しいけど、癒しは必要のようだ。
もちろん「癒し効果」と書かれたものはイラナイ。
でも、なにかが……必要みたいだ。