禁断の味・ツンデレ
2006年 哲学 男と女 考え事韓国料理を食べる会で盛り上がった話題の1つが「ツンデレ」。
このツンデレについて、まじめに考えてみたい。
- ツンデレ
- 萌え属性の1種。ふだんはツンツン(無愛想、高飛車、険悪)しているが、恋人同士になると急にデレデレ(しおらしい、いちゃつく、甘える)になっちゃうキャラクター、もしくはその状態や光景を指す。 詳しい定義や考証は、Wikipediaを参照されたし。
ツンデレとの恋愛は、こんな感じ。
# 便宜上、対象の女性を「委員長」と呼ぶ。
- 1.起
委員長はいっつも不機嫌で、なにかと文句をつけてくる。 どれも正論ばかりだから、言い返せない。 あんなに攻撃的な性格じゃ、周囲とやっていけないだろう。
- 2.承
予想したとおり、委員長は孤立の度合いを深めていく。 ふだんの態度がキツいから、よけいな敵を作ってしまうんだ。 それ見たことか、おれは助けてやらないぞ。
- 3.転
ひょんなことから、委員長の深い悩みを知ってしまう。 これほど繊細な女性が、肩肘張って生きてきたのか。 委員長の秘密を知ったことで、2人の距離は一気に狭まる。
- 4.結
恋人同士になっても、相変わらず委員長はツンケンしたまま。 だけど2人きりになると、甘えた仔猫ちゃんに変貌する。 そんな自分に照れているのか、頬を赤らめるところも可愛い。
……・まぁ、あれだな。
現実世界で遭遇するのはきわめて難しいな。
ツンデレの魅力は、独占にあると思う。
「自分だけが知る可愛らしさ」「自分だけに見せる素顔」といった要素が、萌えゲージを震わせるのだろう。
また、自分より目上にいた相手が、自分を慕って照れる(目下になる)変化も、倒錯的な情動を刺激しているかもしれない。
で、某S氏が考えたのは、この逆パターン。
つまり、ツンデレな女性との遭遇を望むだけでなく、自分自身がツンデレ男となって、相手を喜ばせようというのだ。
私はかつて、これほど希有壮大な計画を耳にしたことがない。
果たして、ツンデレは演出できるのか?
それ以前に、ツンツンした態度をとれるのか?
どうやってデレるのか?
彼の計画がうまくいくことを祈るばかりである。