上戸・中戸・下戸の傾斜配分
2006年 政治・経済 食事パラグアイ人のパーティは、「主催者のおごり」らしい。
参加者はたらふく飲み食いしても1円も払わない。その代わり、持ち回りで自分も主催者になって、自慢の料理をみんなに振る舞うことになる。
参加者は少ないときもあれば、多いときもある。出す料理の量も質もバラバラだ。
不公平と言えば不公平だが、パラグアイ人は気にしていないようだ。
◎
オフ会は、「割り勘」でやっている。
食べる量も違うが、それ以上にお酒の量がちがう。たっぷり呑む人、ほどほど呑む人、まったく呑めない人を割り勘にしてもよいのだろうか?
下戸(呑めない人)は負担が大きくなって不公平だ。
「べつに割り勘でいいよ」と下戸が言っても、今度は上戸(呑める人)が恐縮してしまう。「自分が呑む分をひとに負担させるのは申し訳ない」と思って、呑む量を抑えようとする。呑みたい酒を呑まなくなる。
日本人だし、友だちだからこそ、気にしてしまうのだ。
◎
こういうときは、「傾斜配分」にするのが適正だろう。だが、割合を決めたり、計算するのは面倒だ。そんな手間を払うくらいなら、「社長のおごり」にする方が楽だが、それはしたくない。
私自身は中戸なので、どっちでもいい。
だが、自分さえよければそれでいいとは思っていない。
上戸にも下戸にも中戸にも、たっぷり楽しんでもらいたい。
さて、どうしたらいいだろうか?