偽・オーガ肉

2006年 食べる 食べる
偽・オーガ肉

ちょっと前の話になるが、チキンソテーマスタード風味を作った。
オーガニックレストランで食べた味を再現したかったからだ。

インターネットで調理法を調べて、材料を揃える。苦労してオーガニック食材を手に入れた、と言いたいところだが、ふつうにスーパーで売っている鶏肉を使った。この時点でオーガニック料理ではないのだが、やむなしじゃ。
しかし手間はかけた。塩、こしょうとローズマリーを加えて一晩寝かせてから調理している。この下ごしらえの効果は大きかった。お肉が柔らかくなり、味が中までしみこんでいた。一晩の下ごしらえでこんなにも美味しくなるとは思わなかった。

伸ばした鶏肉がフライパンに乗らなかったので、2回に分けて調理した。なので、2通りの調理法を試すことができた。

1.オリーブオイルを使うか?

ヒラ家ではオリーブオイルを使う習慣がない。オリーブオイルの味がわからない。なので1回目はサラダ油で、2回目はごま油で焼いてみた。どちらも悪くない。ごま油の方が好みかな。

2.マスタードを塗ってから焼け

1回目はマスタードを塗ってから焼き、2回目は焼いたチキンにマスタードを塗ってみた。これはもう完全に、塗ってから焼いた方がいい。

3.クレソンはなくてもいい

1回目はクレソンなし、2回目はクレソンを添えてみた。まぁ、見た目があざやかになるだけで、味的な変化はない。なくてもいいが、あってもいい。

だいぶオリジナルから遠ざかってしまったけど、うまかった。

しかし、あの「こんがり感」は再現できなかった。
あの日、オーガニックレストランで食べた鶏肉は驚くほどこんがり焼けていた。焦げてるわけじゃないし、衣もついてない。お店の人に訊ねたら、調理法より素材の差だという。
認めたくはないが、そうなのかもしれない。

しかしまぁ、よしなのだ。
これはヒラ家の定番に加えてもいいだろう料理だ。
ごちそうさま♪