甲乙を超えた友情

2006年 政治・経済 仕事
甲乙を超えた友情

男と女のあいだに友情は存在しえない。

といったテーマの映画や小説があるよね。
「気のおけない友人同士」と思っていても、男と女であれば遠からず「男と女の関係」になってしまう。性差を超えた友情関係なんてファンタジーに過ぎない。

では問おう。
甲乙を超えた友情関係はあるだろうか?

  • 友だちを雇用する、あるいは友だちに雇用される。
  • 仕事のミスを叱る、叱られる。
  • 見積もりを叩く、叩かれる。
  • 報酬をつり上げる、つり上げられる。
  • 受注を出し抜く、出し抜かれる。

それでもなお仕事が終わったら、ふつうに友だちとして付き合えるのか?
友だちとしてのなれ合いは、仕事に持ち込んではいけないのか?
両者が相克したときは、どちらを優先すべきなのか?
友情はいずれ呑み込まれ、ただの甲と乙になってしまうのだろうか?
その一方で、仕事仲間と友だちになることはある。
たとえ取引先であっても友情らしきものを確認し合うことは珍しくない。もちろんそれは、友情関係に見せかけた甲乙関係かもしれないけどね

友だちと甲乙関係は両立できるのか?

両立できれば素晴らしいのに、と思いつつも私はそれを避けている。私は直接の友人を雇わない。どうしても避けられない場合は、その仕事の前面には出ないようにしている。

仕事ってやつは、他人とやる方がうまくいくのかもしれない。