美人薄命

2006年 社会 男と女 考え事
美人薄命

美人は、その美しさゆえに自滅するのか?

知り合いに、顔立ちの整った女性がいる。
いわゆる「美人」ってやつだ
今は結婚しておとなしくしているけど、昔はけっこう派手な生活をしていたらしい。当時の写真を見せてもらったが、まぁ、アレだね。当時に声をかけられていたら、ビビって逃げただろうな。そのくらいデーハーだった。

派手な格好をしていると、そーゆーのを好きな男が寄ってくる。

当時の彼女はそれを、男が寄ってくると解釈していた。
「派手な格好をした女が好きな男」は、「男」の中の一部に過ぎないと彼女が知るのは、ずぅっとあとの話だ。

で、寄ってきた男のうち1名と付き合うことになった。
ところが相手の男は、派手な格好をした女を見るのは好きだけど、自分の女が派手な格好をするのは許せないタイプだったらしい。

たとえば彼女が、胸元が大きく開いたブラウスを着ていたりすると、
「そんな格好で、男を誘惑するんじゃないッ!」
と怒鳴り散らしたらしい。
もちろんデートは中断。家に帰って、服を買えるハメになったとか。

もうね、なんと言っていいのか……。

「で、その阿呆とは速攻で別れたのか?」
と私が聞くと、彼女は首を振った。
当時の彼女はそーゆー駄目な男が好きだったらしい。子どもっぽいところも、独占欲が強いところも、動物的なところも、すべてが新鮮で、嬉しかったらしい。
なのでその彼の言うとおりに従っていたそうな。

もうね、なんと言っていいのか……。

しかし彼女はその男とは結婚しなかったし、その後の経験でいろいろ学んだらしい。そんな彼女が、派手な格好をしている女の子を見かけると、ふっと目を細める。

「若いのね」

だってさ。

もうね、なんと言っていいのか……。