N氏が教えるカネの使い方
2006年 政治・経済 N氏「ヒラさんは、カネの使い方を知らないねぇ」とN氏に言われた。
ムカッときたけど、なにも言い返せなかった。むしろN氏に師事しようかと思ったくらいだ。
私もN氏も起業した経営者だ。経営者の仕事は、お金をどう使うかを決めることである。たとえると、まぁ、こんな感じだ。
例題
仕事で1,000万円儲かった。まるまるの儲けだ。このまま残しておくと、税金で600万とられてしまう。1,000万のポルシェを買えば、無税となるが、あなたはすでに車を所有しており、ポルシェに乗る趣味もない。
- A.税金を払って、400万の現金を残す。
- B.ポルシェを買う。
私はAを選ぶ。無駄な買い物はできないからだ。しかしN氏はBを選ぶという。
「使わないお金に価値はないんだよ。
400万を残したって、いつかは遣うんでしょ?
だったら、いま遣った方が絶対オトクじゃない?
ポルシェに乗るかどうかは問題じゃないね。
中古で売れば、400万くらいは返ってくるはずだしね。
とにかく税金を払うことが、もっとも無駄なんだよ」
ここで冒頭のセリフが飛び出したわけだ。
◎
N氏の言うことは正しい。無駄を嫌うものが、もっとも損をする。会社法や税法は、無駄遣いを促進するようにできているからだ。それでもなお、私は、乗りもしないポルシェは買えない。そんな自分を誇りに思っているのだが......迷いもある。
これでいいのだろうか......?
注)
税率やポルシェはたとえ話なので、鵜呑みにしないように。