悲哀ブーム?

2006年 娯楽
悲哀ブーム?

愛する人と死別する恋愛ドラマが増えたような気がする。

私は恋愛ドラマを観ないので、あくまでも大ざっぱな印象でしかないが、予告編やCMをみていると「またかよ」と思うことが多い。

たしかに、愛(エロス)と死(タナトス)は相性がいい
これらを組み合わせると、強烈なインパクトが発生する。ヒットを狙うなら外せない要素だ。「セックス&バイオレンス」といえばイメージしやすいだろう。

しかし最近感じているのは、死が美化されすぎているという印象だ。

美しい女性が死ぬ。
前兆もなければ、闘病生活もない。肉体的、精神的、経済的、道義的に苦しむこともなく、美しく、無垢なまま棺桶に入る。あとにはただ哀しい思い出だけが残る。
そして愛は……永遠を手に入れる。

みんな、死ぬことがわかっていて観に行くのかな?
だとしたら、死を観に行くことと大差ない。
死別する愛にあこがれているのだろうか

私はホラー映画が好きなので、人が死ぬ作品はたくさん観ている。
しかし恋愛ドラマに死が多いことには……奇妙な違和感を覚えるよ。

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