社長という生き物

2006年 政治・経済 仕事
社長という生き物

社長はなぜ、仕事の邪魔をするのか?

といった相談や愚痴を、最近よく聞くようになった。
※私のことではなく、他社に勤める友人の話ね。

仕事を手伝えとは言わない。黙ってみているだけでいい。いや、見ている必要さえない。なにもしないでほしいのに……
専門のスタッフがいるのに、なぜクチを挟むのか?
ようやく決まったことを、なぜ変えてしまうのか?
せっせと働いているのに、なぜやる気を削ぐのか?

「社長」は、上司やクライアントに置き換えてもいい。
つまり、その仕事によって利益を得る人が、どうして仕事の邪魔をするのか? という問いかけだ。

答えは簡単だ。
社長とは、仕事を邪魔する生き物なのだ。
忙しくなれば仕事を押しつけ、ヒマになれば邪魔をする
そーゆー習性なのだ。

逆に考えてみよう。
社長でなければ、仕事の邪魔はできない
当たり前のことだが、仕事の邪魔をするヤツは排除される。排除されずに、ずーっと邪魔できるのは社長だけだ。人の迷惑かえりみず、採算度外視で、まったく無意味なことを、懲りずに何度も繰り返せるのは社長だけだ。

「そんな邪魔ばかりしたら、自分が困るだろうに!」
と、ふつうの人は考える。
しかしそんな理屈は、社長には通じない。

そもそも、社長に理性があると思う時点で負けている。
社長は有能な人物の称号ではない。社長=偉い人(頭がいい、責任感がある、人徳がある)、という図式には、なんの根拠もない。ハッキリいえば非科学的だ

もし理性的で、話がわかる社長がいるとしたら、そいつは社長ではない。
社長の皮をかぶった従業員だ。

社長を疎んじる人の大半は、社長を美化しすぎている。
社長なのに、社長のくせに、と考えすぎている。
仕事場に社長が顔を出したら、おかしな生き物が来たと思えばいい。

マトモに相手をするだけ損だ。